お墓の雰囲気を左右する？意外と知らない風呂敷台の役割

お墓の雰囲気を左右する？意外と知らない風呂敷台の役割

墓参に便利な風呂敷台とは

お墓参りに行くと、お墓の横に石でできた台を見かけることがありますよね。
これは風呂敷台と呼ばれ、墓参に訪れた人が荷物や花束を一時的に置いたり、腰を掛けて休憩したりするために設置されています。

墓石の種類やデザインは多様ですが、この風呂敷台も、お墓の広さや形に合わせて設置されるため、必ずしも設置されているわけではありません。
しかし近年では、その利便性の高さから設置する方が増えています。

お墓参りの際に、地面に直接荷物を置くのは気が引けますし、ご高齢の方であれば、長時間立っていることも大変です。
特に、お墓参りは、草むしりや墓石の掃除など、何かとすることが多くあります。
故人を偲び、ゆっくりと語りかけたいと思っても、足腰がつらいと、どうしてもそうした時間を持つことも難しくなってしまいます。

風呂敷台があれば、荷物を置く場所にも困りませんし、疲れた時に少し腰を下ろして休むこともできます。
故人を偲ぶ大切な時間を、より快適に過ごすことができるようになるのです。

最近では、持ち運びができる折り畳み式の風呂敷台なども販売されています。
お墓参りの機会が多い方や、高齢の方と一緒にお墓参りに行く際には、こうしたものを活用してみるのも良いかもしれません。

風呂敷台の設置場所

お墓参りの際に供え物などを置くための台である風呂敷台。その設置場所についてですが、一般的には墓石に向かって左側に設置されることが多いです。これは、日本では古くから右側を上位とする考え方があり、故人を敬う意味を込めて左側にお供え物を置くという慣習があるためです。

しかし、お墓の構造上、左側に設置することが難しい場合もあります。例えば、左側に十分なスペースがない場合や、他の設備が設置されている場合などです。このような場合には、右側に設置することもやむを得ません。

具体的な設置場所としては、墓石本体の戒名板の手前、墓前灯籠よりも奥まった場所が一般的です。また、お参りする方が供え物を置きやすいよう、拝石の隣に設置されることも多いです。

ただし、お墓の広さや形状は千差万別です。そのため、風呂敷台の設置場所については、石材店によく相談し、それぞれの墓所に最適な場所を決めることをおすすめします。

風呂敷台の素材とデザイン

お墓参りの際に、供物や花籠を置くための風呂敷台。墓石と同様に、さまざまな素材やデザインのものがあります。

風呂敷台の素材として選ばれることが多いのは、やはり墓石と同じ石材です。統一感を出すことで、全体として落ち着いた雰囲気になります。一方で、あえて異なる種類の石を使うことで、アクセントを加えることも可能です。例えば、黒御影石の墓石に対して、白御影石の風呂敷台を組み合わせることで、空間を引き締める効果が期待できます。

形についても、シンプルな直方体から、自然石を生かした個性的なものまで、幅広い選択肢があります。直方体の風呂敷台の場合、角が丸くなっているものや、収納スペースが設けられているものなど、デザインも実にさまざまです。最近では、洋型の墓石の増加に伴い、スタイリッシュなデザインの風呂敷台も人気を集めています。

このように、風呂敷台の素材やデザインは多岐に渡ります。墓石とのバランスや、故人への想いを込めて、最適なものを選びたいものです。

風呂敷台がもたらすお墓の雰囲気

お墓参りに行くと、墓石に目が行きがちですが、墓石の足元にある風呂敷台も、お墓全体の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。風呂敷台は、墓石の前に敷かれた台座のことで、墓石と調和しながら、独特の雰囲気を醸し出します。

例えば、黒御影石で作られた重厚感のある墓石に、同じ黒御影石のシンプルな風呂敷台を組み合わせれば、厳粛で威厳のある風格が漂います。黒御影石の光沢が、周囲の緑と静寂に映え、より一層お墓の品格を高めます。一方、近年人気が高まっている白御影石の墓石には、丸みを帯びた柔らかなデザインの風呂敷台がよく合います。明るい印象の白御影石と、優しい曲線を描く風呂敷台が組み合わさることで、故人を偲ぶ穏やかな空間が生まれます。

このように、風呂敷台は、墓石の色や形との組み合わせによって、重厚感やモダンな雰囲気など、様々な表情を生み出すことができます。素材も御影石だけでなく、大理石や石英など、様々な種類があります。最近では、色の組み合わせを楽しめるものや、花を飾るスペースが設けられたものなど、デザインも多様化しています。風呂敷台は、単なる台座ではなく、墓所の景観を豊かに彩るだけでなく、故人への想いを表現する手段としても注目されています。

まとめ：風呂敷台選びで想いを形に

お墓参りの際に供え物を置く台として用いられる風呂敷台。
単なる実用的なアイテムとしてではなく、墓石と調和し、お墓全体の雰囲気を左右する重要な要素と言えるでしょう。

風呂敷台には、様々な素材、形、デザインがあります。
例えば、墓石と同じ石材で統一感を出すことも、石の種類や色を変えることでアクセントをつけることも可能です。
また、シンプルな形のものから、花や鳥などの彫刻が施されたもの、故人の好きだったものをモチーフにしたものなど、選択肢は多岐に渡ります。

このように、風呂敷台は素材やデザインによって、伝統的な雰囲気にも、現代的な雰囲気にも、そして、故人らしさを表現することもできます。
石材店では、豊富な知識と経験をもとに、お客様の想いを形にするお手伝いをしてくれます。

故人を偲ぶ大切な空間だからこそ、墓石だけでなく、風呂敷台選びにも時間をかけ、じっくりと相談しながら、納得のいくものを選びましょう。
そして、世界に一つだけの、心を込めたお墓作りを目指してください。