お墓の大きさ「切」って?石材の単位を解説
葬儀と墓石を知りたい
先生、「切」って石の大きさを表す言葉ですよね? お墓の説明でよく聞くんですけど、いまいちピンときません。
葬儀と墓石の研究家
そうだね。「切」は、お墓に使われる石の大きさを表す言葉の一つだよ。1尺×1尺×1尺の立方体のことを指すんだ。イメージとしては、大きなサイコロを想像すると分かりやすいかな。
葬儀と墓石を知りたい
なるほど! 大きなサイコロですか! それで、お墓の説明で「○○切」って書かれているのは、そのサイズの石がいくつ使われているってことですか?
葬儀と墓石の研究家
その通り! 例えば「8切」と書いてあれば、そのサイズの石が8個分使われているということになるね。お墓の大きさやデザインによって石の数は変わるから、「切」という単位を参考にすると、お墓の規模感がイメージしやすくなるよ。
切とは。
お墓で使われる言葉に「切」というものがあります。「切」は、石の大きさを表す単位で、縦・横・高さがそれぞれ1尺(約30.3cm)の立方体を指します。これは「才」とも呼ばれます。
お墓の大きさについて話すときは、他にもよく使われる単位があります。例えば、「尺」は主に図面に使われ、「寸」も「尺」と同様に寸法を表す際に使われます。また、お墓を建てる土地の広さを表すときには「平方メートル」が使われます。1.6平方メートルはおよそ畳1畳の広さに相当します。
ただし、お寺や地域によっては、「平方メートル」の代わりに「聖地」という独自の単位が使われることもあります。
石材の単位「切」とは
お墓選びを始めると、カタログや石材店の説明で「お墓の大きさは○切」といった表現に出会うことがあります。この「切」とは、一体どのような単位なのでしょうか?
「切」は、主に石材の体積を表す単位として使われています。1尺×1尺×1尺の立方体の体積を「1切」と定めており、尺貫法に基づいた単位と言えるでしょう。1尺は約30.3cmですので、「1切」は約27.81立方センチメートルに相当します。
お墓の価格設定は、使用する石の種類や加工の難易度だけでなく、この「切」という単位で石材の体積によっても大きく左右されます。そのため、お墓選びの際には、単に価格だけを比較するのではなく、「切」という単位にも注目し、実際に使用されている石の量を把握することが重要です。
石材店との打ち合わせの際にも、「切」という単位を理解しておくと、よりスムーズなコミュニケーションが可能になるでしょう。
単位 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
切 | 石材の体積を表す単位 | 1尺×1尺×1尺 = 1切 1尺は約30.3cm 1切は約27.81立方センチメートル |
「切」と「才」の関係
墓石に見られる「切」と「才」という単位は、どちらも一尺を一辺とする立方体の体積を表す単位で、基本的には同じ意味で使われます。どちらも約27.8リットルに相当し、墓石の大きさを示す際に用いられます。
しかし、地域や石材店によっては、「切」と「才」を使い分ける場合があります。例えば、関西地方では「才」を好んで使う傾向があるようです。また、墓石に用いる石の種類によって「切」と「才」を使い分ける場合もあります。例えば、花崗岩には「切」、安山岩には「才」を用いるといった具合です。
このような使い分けは、地域の歴史や石材業界の慣習によって生まれたと考えられます。そのため、全国一律の厳密なルールは存在しません。墓石の購入を検討する際には、事前に石材店に確認することをお勧めします。曖昧な点や疑問点を解消しておくことで、安心して墓石を選ぶことができるでしょう。
単位 | 意味 | 地域差 | 石材による差 |
---|---|---|---|
切 | 一尺を一辺とする立方体の体積 約27.8リットル |
– | 花崗岩に多い |
才 | 一尺を一辺とする立方体の体積 約27.8リットル |
関西地方に多い | 安山岩に多い |
お墓で使われるその他の単位
お墓の大きさを表す時、よく耳にする「切」以外にも、様々な単位が使われています。特に、お墓のデザイン図や寸法を示す際には、「尺」という単位がよく登場します。1尺は約30.3cmの長さで、普段の生活ではあまり馴染みがないかもしれませんが、建築の世界では昔から使われている単位です。そして、「寸」は「尺」よりも小さい単位で、1尺を10等分した長さ、約3.03cmが1寸となります。
また、お墓の面積を表す際には、「平米」がよく用いられます。1平米は、縦と横がそれぞれ1mの正方形の面積を表します。馴染みのある畳の大きさに置き換えると、約1.6平米で畳1畳分に相当します。
このように、お墓の寸法には、普段聞き慣れない単位が使われることがあります。しかし、それぞれの単位の意味を理解することで、お墓の大きさや広がりをより具体的にイメージすることができます。お墓選びの際には、これらの単位にも注目してみると良いでしょう。
単位 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
尺 | 約30.3cm | 建築の世界でよく使われる |
寸 | 約3.03cm | 1尺 = 10寸 |
平米 | 縦と横がそれぞれ1mの正方形の面積 | 約1.6平米 = 畳1畳分 |
地域や霊園独自の単位
お墓の広さを表す単位として、一般的には「平方メートル」や「坪」が用いられますが、寺院や地方の霊園によっては、「聖地」など独自の単位が使われる場合があります。
「聖地」は、多くの場合、1坪(約3.3平方メートル)を1単位としていますが、地域や霊園によって定義が異なる場合もあるため、注意が必要です。例えば、ある霊園では1聖地を0.9坪で定義していたり、別の霊園では1.2坪で定義していたりする場合があります。
お墓を建てる際には、事前に霊園や石材店に確認し、どの程度の広さなのか、具体的な数値を確認することが重要です。広さによって費用も変わってきますので、注意が必要です。また、「聖地」以外にも地域独自の単位が使われている場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
単位 | 広さ |
---|---|
1坪 | 約3.3平方メートル |
1聖地 | 約1坪(約3.3平方メートル) ※地域や霊園によって定義が異なる。0.9坪や1.2坪の場合もある。 |
まとめ
お墓の購入を検討する際、多くの方がその大きさや価格に戸惑うのではないでしょうか。石材には独特の単位があり、それを理解することがお墓選びの第一歩となります。
まず、お墓の大きさを表す際に頻繁に用いられるのが「切」という単位です。これは、畳一枚分よりも少し小さい程度の広さを表しており、お墓の価格はこの「切」を基準に算出されることが一般的です。
さらに、石の種類や加工の難易度、そして墓石のデザインによっても価格は大きく変動します。例えば、国産の石材は輸入のものよりも高価になる傾向があり、また、複雑な彫刻を施す場合には追加費用が発生することもあります。
お墓は故人にとっての大切な場所であり、また、遺族にとっては故人を偲ぶための大切な場所です。そのため、予算や希望に合ったお墓を選ぶことが重要となります。石材店では、様々な種類の石材やデザインのお墓を取り扱っており、経験豊富なスタッフが親身になって相談に乗ってくれます。
お墓について疑問や不安がある場合は、一人で抱え込まずに、まずは石材店に相談してみることをおすすめします。
項目 | 詳細 |
---|---|
お墓の大きさ | 「切」という単位で表されることが多い。 畳一枚分よりも少し小さい程度の広さ。 |
価格の基準 | 「切」を基準に算出される。 |
価格に影響する要素 | 石の種類(国産は高価) 加工の難易度 墓石のデザイン 彫刻の有無 |
お墓選びのポイント | 予算と希望に合わせること |
相談先 | 石材店 |