霊安室

葬儀の準備

知っておきたい用語:霊安室

- 霊安室とは病院や警察署、斎場といった施設内には、亡くなられた方を火葬までの間、一時的に安置しておくための専用の部屋が設けられています。これが「霊安室」と呼ばれる部屋で、ご遺族が葬儀の準備や関係者への連絡など、落ち着いて次の行動に移るまでの間、故人様を安置しておくことができる場所です。「遺体安置所」と呼ばれることもあります。霊安室には、故人様を丁寧に扱えるよう、いくつかの配慮がなされています。まず、周囲の喧騒から離れた場所に設置されることで、静かで落ち着いた環境が保たれています。また、室内は清潔に保たれており、故人様を安置する台には、白布が掛けられます。ご遺族が対面しやすいよう、顔の周りには白い枕が置かれ、顔色が悪くならないよう、顔には白い布が掛けられることもあります。さらに、故人様が生前信仰していた宗教や宗派に配慮し、仏教であれば枕元に線香や香炉が置かれたり、キリスト教であれば十字架が置かれたりすることもあります。霊安室は、故人様を一時的に安置する場所であると同時に、ご遺族が心静かに最後の別れを惜しむことができる大切な場所とも言えます。
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