院号

葬儀

戒名の構造と意味を解説:院号・位号・道号とは?

- 戒名とは戒名とは、仏教の考え方に基づき、亡くなった方が仏弟子としてあの世で生きていくための新しい名前です。この世での役割を終え、仏様の弟子となって浄土で修行を積む際に、身分や立場に関係なく平等に与えられる尊い名前といえます。戒名は、生前の名前とは別に授けられることが一般的です。仏教の教えに基づいた二文字の言葉が選ばれ、故人の人柄や生き様、そして遺族の願いなどが込められます。戒名は、位牌や墓石に刻まれ、故人を偲び、供養する際に用いられます。お仏壇にお祀りする位牌は、故人の魂が宿る場所と考えられており、戒名を刻むことで、私たちはその戒名を通して故人と心を通わせることができるのです。また、墓石に刻まれた戒名は、故人の眠る場所を示すとともに、その方の生きた証として後世に伝えられていきます。戒名は、単なる死者の名前ではなく、仏教の教えと故人への想いが深く込められた尊いものと言えるでしょう。
仏壇・仏具

位牌と墓石に見る「院号」:その意味と価値

- 院号とは「院号」とは、故人が生前に社会に貢献した功績を称え、その徳を偲び、敬意を表すために贈られる名誉ある称号です。寺院の建立や多額の寄付など、仏教界への貢献が特に顕著な場合に授与されることが多く、浄土真宗以外で広く用いられています。位牌は故人を偲ぶための大切なものであり、その一番上に「○○院」といった形で院号が記されます。例えば、「釋尼妙春清浄院」のように、院号は戒名と合わせて用いられることが一般的です。この称号は、故人の生前の功績を後世に伝えるだけでなく、遺族にとっては故人の功績を再認識し、誇りを感じることのできる大切な拠り所となります。また、院号をいただくことで、仏弟子としての功徳が更に高まるとも考えられており、故人の成仏を願い、冥福を祈る意味も込められています。
墓石

故人の尊称「道号」:その意味と墓石への刻まれ方

- 道号とは道号とは、戒名の上に添えられる、故人に対する別称のようなものです。仏教の世界では、修行を積んだ僧侶が悟りを開いた際に師から授かる称号を指し、俗世を離れ仏の道を歩み始めたことを示します。戒名と同様に、故人の生前の功績や人柄、信仰などを考慮して選ばれます。その人となりを表す言葉が選ばれるため、道号は故人への深い敬意と功績を称える気持ちを表す、大変名誉ある称号と言えるでしょう。道号は、生前に故人と親交が深かった高僧や、菩提寺の住職によって贈られることが一般的です。また、故人の遺志や家族の意向を尊重して、生前に自ら道号を決めておく場合もあります。墓石に刻まれる際には、戒名の上に道号が配置されることが多く、位牌にも同様に記されます。道号を目にすることで、故人の生き様や人柄を偲び、その功績を後世に伝えることができるという大切な役割を担っています。
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