
墓石と閉魂:お墓の改装や移転時の大切な儀式
- 閉魂式の必要性お墓を移転したり、古くなったお墓を改装したりする際に、「閉魂式」という儀式を行うことがあります。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは、お墓の移転や改装工事の前に必ず執り行わなければならない、大切な儀式です。閉魂式は、お墓の石に宿った魂を抜き、遺骨を移動できるようにするための儀式です。「閉魂法要」と呼ばれることもあります。古くから、お墓は単なる石の塊ではなく、故人の魂が宿る場所と考えられてきました。そのため、お墓を移動したり、解体したりする際には、まず魂を丁重に送り出す必要があるのです。閉魂式では、僧侶に読経をあげてもらい、魂を慰め、感謝の気持ちを伝えます。そして、お墓を石や土などの物質的な存在に戻すことで、遺骨を移動できるようにするのです。閉魂式は、故人の魂を敬い、大切に扱うための儀式です。お墓の移転や改装の際には、必ず行うようにしましょう。