
葬儀までの大切な時間:お預かり安置とは
病院で最愛の人が息を引き取ると、深い悲しみに包まれながらも、さまざまな手続きや準備に追われることになります。まず最初に検討しなければならないのが、葬儀までの間、故人をどこに安置するかということです。病院の病室に遺体を長く留めておくことはできません。そこで、葬儀場や火葬場などが提供する「お預かり安置」というサービスを利用するのが一般的です。お預かり安置とは、葬儀の準備が整うまでの間、故人を適切な環境で安置するサービスです。葬儀場によって異なりますが、一般的には、ご遺体を専用の施設に安置し、適切な温度管理などが行われます。また、故人とのお別れの時間を設けている場合もあり、家族や親しい人はゆっくりとお別れをすることができます。お預かり安置の期間は、葬儀の日程や場所、遺族の意向などによって異なりますが、通常は数日から1週間程度です。葬儀場との打ち合わせの中で、安置期間や費用、面会時間などについて確認しましょう。病院から葬儀場へ、そしてお預かり安置へと続く一連の流れは、遺族にとって初めての経験となることがほとんどです。悲しみの中、冷静に判断し、行動することは容易ではありません。しかし、落ち着いて、葬儀社や病院スタッフの指示に従いながら、故人を偲び、心を込めて見送る準備を進めていきましょう。