経卓

- 経机とは何か経机とは、仏教の儀式において重要な役割を果たす机のことです。僧侶がこの机の前に座り、お経を読み上げる際に欠かせない道具となっています。経机の主な役割は、経典を載せる台となることです。お経を読み上げる際には、この経机の上に丁重に経典を広げ、読経を行います。寺院で見かける経机は、黒や朱色で漆塗りされたものが一般的です。重厚感があり、寺院の荘厳な雰囲気に調和しています。これらの経机は、普段のお勤めや法要などで使用され、仏壇に安置されていることも少なくありません。一方、葬儀の際に用いられる経机は、寺院のものとは異なり、白木で作られていることが特徴です。これは、白が清浄さを象徴する色とされ、故人の冥福を祈る厳粛な場にふさわしいと考えられているからです。このように、経机は仏教儀式において無くてはならない存在であり、その役割と意味合いは状況によって使い分けられています。