
お墓のカロートって?
お墓参りに行くと、お墓の前に四角い石蓋が置かれているのを目にしますよね。この石蓋は、大切な役割を持つカロートと呼ばれる空間を覆うために設置されています。カロートは、別名「納骨棺」とも呼ばれ、故人の遺骨を納め、雨風や土から守るという重要な役割を担っています。カロートは、土中深くに設置されるため、土の重さや雨水から遺骨を守ることができます。また、カロート内部は、湿気がこもらないよう通気口が設けられていることが多く、遺骨を良好な状態で保管することができます。カロートの素材は、石やコンクリートなどが一般的です。石は耐久性に優れ、長期間にわたって遺骨を守ることができます。一方、コンクリートは、石に比べて安価で、加工しやすいというメリットがあります。カロートの大きさは、納骨する人数や遺骨の大きさによって異なります。一般的には、夫婦で納骨できる程度の大きさが選ばれます。カロートは、故人を偲び、弔うための大切な場所です。カロートの存在を知ることで、お墓参りの際に、より一層故人を身近に感じることができるかもしれません。