糠目

お墓選びにおいて、石の色や模様に目を奪われがちですが、実は石の表情を決める重要な要素の一つに「目」があります。石の表面を間近で見ると、無数の小さな粒子が集まっているのがわかります。この粒子の大きさのことを「目」と呼び、石の印象を大きく左右する要素となります。石の目には、糠目、細目、中目など様々な種類がありますが、今回はお墓の石材として特に人気が高い「糠目」について詳しく見ていきましょう。糠目は、その名の通り米糠のように細かい粒子が均一に広がっているのが特徴です。そのため、穏やかで優しい印象を与え、静かで落ち着いた雰囲気のお墓を好む方に人気があります。また、糠目は、細かな傷が目立ちにくいというメリットもあります。お墓は長い年月を経て風雨にさらされるため、どうしても小さな傷などがついてしまいます。しかし、糠目の場合は、細かい粒子が傷を目立たなくしてくれるため、いつまでも美しい状態を保つことができます。このように、糠目は、その優しい風合いと優れた耐久性から、多くの方に選ばれている石材です。お墓の石選びに迷った際は、ぜひ糠目の石も検討してみて下さい。