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墓石

お墓の基本!和型墓石の種類と特徴

- 和型墓石とは和型墓石とは、その名の通り、古くから日本で使われてきた伝統的なお墓の形です。その歴史は江戸時代まで遡り、現在でも多くの墓地で目にすることができます。どこか懐かしく、それでいて厳かな雰囲気を持つ和型墓石は、長い時を経てもなお、多くの人々に選ばれ続けています。和型墓石の特徴は、「棹」「上台」「中台」「下台」という四つの部分から構成されている点です。まるで家屋のように、それぞれの部分に名前が付けられているのは、故人があの世でも安らかに過ごせるようにという願いが込められているからです。一番上の「棹」は、お墓の一番高い位置にあり、故人の魂が天に還ることを願って建てられます。その下にある「上台」には、一般的に家紋や故人の戒名などが刻まれます。そして、「中台」は、お墓の中心となる部分で、没年月日や享年、故人への想いなどが記されます。最後に、一番下の「下台」は、お墓全体の基礎となる部分で、どっしりとした安定感を生み出しています。このように、和型墓石は、単なる石碑ではなく、故人の人生を偲び、その魂を供養するための大切な心の拠り所として、古くから日本人の心に深く根付いてきました。時代が変わっても、和型墓石が持つ独特の存在感と、そこに込められた先人たちへの想いは、これからも受け継がれていくことでしょう。
仏壇・仏具

神社建築の様式美:三社造りを紐解く

- 三社造りとは三社造りとは、神社建築において、最も格式が高いとされる様式のひとつです。その名の通り、三つの御社(みあら)を横に並べて配置するのが特徴です。この配置には、日本神話に登場する最高神、天照大神(あまてらすおおみかみ)とその兄弟神を祀る形式が深く関わっています。中央には、太陽の女神である天照大神を祀ります。中央の御社は左右の御社よりもやや大きく造られることが多く、これは天照大神の崇高さを表していると言われています。向かって右側の御社には月の神である月読命(つくよみのみこと)、左側の御社には海原を象徴する神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られます。このように、宇宙の根源的な力を象徴する三柱の神を祀ることで、この世の全てを包み込み、守護するという意味が込められているのです。三社造りは、古くから人々に崇敬されてきた神社建築の様式であり、その荘厳な佇まいは、訪れる人々に深い感銘を与え続けています。
墓石

墓石の様式美:こぶ出しの由来と魅力

お墓参りの際に、墓石をゆっくりと眺めたことはありますか?墓石には、時代や地域、そして故人の好みを反映して、実に様々な形や加工が施されています。その中でも、古くから広く用いられてきた伝統的な加工の一つに「こぶ出し」があります。こぶ出しとは、墓石の頭頂部にあえて段差を設け、小さな屋根のような造形を施す加工のことです。この屋根部分は、角が滑らかに丸みを帯びており、まるで「こぶ」のように見えることから、その名が付けられました。こぶ出し加工には、単なる装飾以上の意味が込められています。雨風から墓石本体を守る役割、そして、お墓に荘厳な雰囲気を添え、故人の霊を丁重に祀る気持ちを表しているとも言われています。実際に、こぶ出し加工が施された墓石は、一般的な平らな墓石に比べて、上品で格式高い印象を与えます。墓石に宿る伝統の技と、そこに込められた深い想いに触れてみてはいかがでしょうか。
墓石

お墓の香炉:くりぬき香炉のメリットと種類

お墓にお供えするお線香は、あの世にいる故人へ私たちの想いを伝える、大切な役割を果たしています。そして、そのお線香を焚くために欠かせないのが香炉です。今回は、お墓に設置する香炉の種類についてご紹介します。お墓の香炉には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、お線香を寝かせて焚くタイプの「くりぬき香炉」です。その名の通り、石に溝が彫られており、そこに直接お線香を置いて火を灯します。もう一つは、お線香を立てて焚くタイプの「香立」です。こちらは、いくつかの穴が空いており、そこに一本ずつお線香を挿して使用します。近年では、これらのうち「くりぬき香炉」を選ぶ方が増えています。その理由としては、一度に複数本のお線香を焚くことができるため、お墓参りに来られない時でも安心という点が挙げられます。また、香炉に灰が溜まりにくく、お手入れがしやすいという点も人気の理由と言えるでしょう。一方、香立は、伝統的な様式を好む方や、一本ずつ丁寧に心を込めてお線香をあげたいという方に選ばれています。
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