
残された人のために。エンディング活動のススメ
- エンディング活動とは人生は誰しもいつかは終わりを迎えます。その最後の時を迎えるにあたり、残された家族に負担をかけずに、自分の望む形で最後を迎えたいと願う人は多いのではないでしょうか。エンディング活動とは、まさにそのような「人生の終焉」に向けて、自分自身で準備を行う活動のことを指します。従来は「終活」という言葉が一般的でしたが、近年では「エンディング活動」という言葉も広く使われるようになってきました。どちらも、残された家族への負担を軽減するために、葬儀や埋葬の方法、遺産相続などに関する自身の希望を明確化し、記録しておくという点で共通しています。エンディング活動には、具体的に以下のような内容が含まれます。* -葬儀やお墓に関すること- 葬儀の形式(宗教形式か自由葬かなど)、参列者の範囲、希望する埋葬方法や墓地の場所などを決めておきます。* -医療や介護に関すること- 延命治療の希望の有無や、介護を受ける場合の施設や方法など、自身の意思を明確にしておきます。* -財産に関すること- 遺産の分配方法や、遺言状の作成など、財産に関する希望を整理しておきます。* -身の回りの整理整頓やデジタル遺品に関すること- 遺品整理をスムーズに行うために、不要な物の処分や、デジタルデータの整理などを行います。エンディング活動は、決して「死」を意識して不安になるためのものではありません。むしろ、自分の人生を振り返り、残された大切な人たちへの想いを形にするための大切な機会と言えるでしょう。早いうちからエンディング活動に取り組むことで、心穏やかに過ごすことができ、残された家族にも安心感を与えることができます。