
お墓を彩る水鉢:その役割と種類
お墓にお参りに行くと、墓石と共によく目にするのが水鉢です。この水鉢は、ただのデザインとして置かれているのではありません。古くから、亡くなった方があの世で困らないようにとの願いを込めて、お墓に水を供えるという習慣がありました。その水を供えるために用いられるのが、この水鉢なのです。水鉢は、墓石の一部として作られていることが多く、一般的には棹石の手前に設置されています。お墓参りの際には、この水鉢に水を注ぎ、故人の喉を潤し、敬意を表します。水鉢には、様々な形や素材のものがあります。丸い形や四角い形、蓮の花を模った形など、そのデザインは多岐にわたります。素材も、石や金属など、様々なものが用いられています。最近では、故人の好みやイメージに合わせて、個性的なデザインの水鉢を選ぶ方も増えています。水鉢は、故人を偲び、水を供えるための大切な場所です。お墓参りの際には、水鉢を綺麗に掃除し、心を込めて水を注ぎましょう。