
六十七日忌の意味と基本的なマナー
- 六十七日忌とは六十七日忌とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明け後、初めて迎える重要な法要です。ちょうど七七日(なななぬか)、つまり四十九日の忌明けから数えて七日毎の法要の締めくくりとなる、六回目の七日目にあたります。仏教の教えでは、人は亡くなるとすぐにあの世へ旅立つのではなく、四十九日間は現世とあの世の狭間をさまよいながら、生前の行いに対する審判を受けるとされています。そして、七日目ごとに秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王と続き、六十七日目には最後の審判を下す変成王の前に立つと信じられてきました。そこで、遺族や親族はこの大切な日に集まり、故人の冥福を祈り、追善供養を行うのです。具体的には、僧侶を招いて読経してもらい、故人のために心を込めてお焼香やお花を供えます。また、故人が生前に好きだった食べ物などを供え、共に食卓を囲むことで、在りし日を偲びます。六十七日忌は、四十九日の忌明け後も、故人を偲び、冥福を祈る気持ちを表す大切な機会といえるでしょう。