
葬儀に欠かせない抹香の役割と種類
- 抹香とは抹香とは、仏教の儀式において、特に葬儀や法要の際に焚かれるお香のことを指します。 微粉末状になっており、香炉と呼ばれる専用の容器に円錐形に盛り、先端に火を灯して使います。 ゆっくりと燃焼し、立ち上る淡い香煙は、厳かな雰囲気を漂わせます。参列者は、この香煙に手を合わせ、故人を偲び、冥福を祈ります。 また、仏教では、香りは仏様への供養物の一つと考えられており、抹香を焚く行為は、仏様と心を繋ぐ大切な儀式とされています。抹香の語源は、梵語で「塗る」という意味を持つ「末香」から来ていると言われています。 これは、古代インドにおいて、香料を身体に塗布する習慣があったことに由来します。 日本では、平安時代から抹香が使われ始め、仏教の普及と共に、広く一般に広まりました。現在では、葬儀や法要だけでなく、自宅での仏壇へのお供え物としても、抹香は欠かせないものとなっています。