
仏壇の向き:本山中心説とは?
- 仏壇の設置場所故人を偲ぶにふさわしい場所とは仏壇は、ただ家具を置くように設置するのではなく、故人やご先祖様を敬い、心を込めてお祀りする大切な場所です。そのため、設置場所にはふさわしい方角や環境があるとされています。仏壇の向き一つとっても、様々な考え方や言い伝えがあり、家族や地域によって異なる場合もあります。今回は、数ある考え方の中から「本山中心説」と呼ばれるものについて詳しく解説していきます。-# 本山中心説とは?「本山中心説」とは、自分が信仰している宗派のお寺の本堂にむかって仏壇を安置する考え方です。故人やご先祖様は、仏様のお導きによって極楽浄土へと向かうとされており、本山はその道しるべとなる場所と考えられています。そのため、本山の方角に向けて仏壇を置くことで、故人やご先祖様が迷うことなく、安らかに過ごせるとされています。-# 本山の方角がわからない場合は?しかし、現代の住宅事情では、必ずしも本山の方角に仏壇を置くことが難しい場合もあります。その場合は、無理に本山の方角にこだわるのではなく、以下の点を考慮して、可能な限り落ち着いてお祀りできる場所を選びましょう。* 東か南向きが好ましいとされています。* 静かで清潔な場所を選びましょう。* 直射日光や湿気は避けるようにしましょう。* テレビやオーディオなどの近くに置くのは避けましょう。仏壇の設置場所は、それぞれの家庭の環境や考え方によって異なります。大切なのは、故人やご先祖様への感謝の気持ちを忘れずに、心を込めてお祀りすることです。