
葬儀における本尊:宗派ごとの違いと意味合い
- 本尊とは葬儀や法要を行う際に、私たちが手を合わせる対象となるのが仏壇に安置された「本尊」です。本尊とは、寺院などで信仰の対象として礼拝されている仏や菩薩などの像を指します。具体的な例としては、釈迦如来や阿弥陀如来など、様々な仏の姿をした像が挙げられます。また、仏の世界を文字や図で表現した曼荼羅なども本尊として扱われます。仏教においては、目に見える形あるものだけでなく、目に見えない心や教えなども信仰の対象となりえます。そのため、私たちが手を合わせる時、そこには目に見える本尊の姿を通して、仏の教えや慈悲の心を感じ取ろうとする姿勢が込められているのです。本尊は、私たちが仏の教えに帰依し、悟りを目指すための拠り所となる大切な存在と言えるでしょう。