本尊

仏壇・仏具

葬儀における本尊:宗派ごとの違いと意味合い

- 本尊とは葬儀や法要を行う際に、私たちが手を合わせる対象となるのが仏壇に安置された「本尊」です。本尊とは、寺院などで信仰の対象として礼拝されている仏や菩薩などの像を指します。具体的な例としては、釈迦如来や阿弥陀如来など、様々な仏の姿をした像が挙げられます。また、仏の世界を文字や図で表現した曼荼羅なども本尊として扱われます。仏教においては、目に見える形あるものだけでなく、目に見えない心や教えなども信仰の対象となりえます。そのため、私たちが手を合わせる時、そこには目に見える本尊の姿を通して、仏の教えや慈悲の心を感じ取ろうとする姿勢が込められているのです。本尊は、私たちが仏の教えに帰依し、悟りを目指すための拠り所となる大切な存在と言えるでしょう。
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葬儀における須弥壇:その意味と役割

お葬式や法要に参列すると、祭壇の中央に一段高く設けられた場所があります。ご遺影や位牌が安置され、焼香の際に深く頭を下げる、あの場所こそが「須弥壇(しゅみだん)」です。須弥壇は、仏教の世界観において重要な意味を持つ、須弥山という山を模したものとされています。須弥山は古代インドの思想で、世界の中心にそびえ立つ聖なる山とされ、仏教では釈迦如来が住む場所とされています。お葬式や法要の際に設けられる須弥壇は、この須弥山を表現したものであり、故人が仏様の世界へと旅立ったことを象徴しています。そのため、須弥壇は単なる祭壇の一部ではなく、私たちの世界と仏様の聖なる世界を繋ぐ、特別な意味を持つ場所として考えられているのです。ご遺影や位牌を安置し、故人への祈りを捧げる大切な場所である須弥壇ですが、その由来を知ることで、より一層、厳粛な気持ちで故人を偲ぶことができるのではないでしょうか。
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ご本尊:故人をお守りし、寄り添う存在

- ご本尊とは仏教において、私たちが信仰の対象とする最も大切な存在を「ご本尊」と呼びます。寺院の本堂の中心に安置されている仏像はもちろん、私たちの家にある仏壇に祀られている仏像や掛け軸などもご本尊にあたります。ご本尊の姿は、如来様、菩薩様、観音様など様々です。これらの尊い仏様は、私たちを常に温かく見守り、正しい道へと導いてくださる存在として、仏像や絵画、掛け軸などに表現され、信仰の対象となっています。私たちは、ご本尊に向かって手を合わせ、感謝の気持ちや願いを込めて祈りを捧げます。日々の暮らしの中で、悩みや苦しみを抱えた時、ご本尊に祈りを捧げることで、心が安らぎ、明日への希望を見出すことができるでしょう。また、ご先祖様を供養する際にも、ご本尊は重要な役割を果たします。ご本尊を通して、亡くなった方々と心を通わせ、その冥福を祈ることで、私たち自身の心も癒されていくのです。
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