期限付き墓地

お墓・霊園

新しいお墓のカタチ:期限付き墓地

かつて、お墓と聞いて多くの人が思い浮かべたのは、灰色や黒色の御影石で作られた、重厚な直方体の形をしたものでした。昭和の時代には、ほとんどのお墓がこの形をしていました。しかし、時代は変わり、現代ではお墓の形は大きく様変わりしています。近年では、ヨーロッパでよく見られる壁に納骨するタイプの壁墓地や、故人が好きだったものや趣味などをモチーフにした個性的なデザインのお墓など、従来の形式にとらわれない自由な発想のお墓が増えています。また、お墓の色も、黒や灰色だけでなく、ピンクや白など、明るい色を取り入れたものも見られるようになりました。お墓の形の変化に伴い、お盆やお彼岸に供えるものも多様化しています。かつては菊の花を手向けるのが一般的でしたが、最近では、故人が生前好んでいた色の花や、好きだった食べ物や飲み物などを供える人も増えています。このような変化の背景には、従来の一つの形式に囚われず、それぞれの人の思いに寄り添い、故人を偲びたいと考える人が増えているということがあるでしょう。お墓は、故人との繋がりを感じ、思い出を語り継ぐための大切な場所です。そして、その形は時代とともに変化し続けていくものと言えるでしょう。
お墓・霊園

期間付墓地:現代のニーズに応えるお墓の選択肢

- 期間付墓地とは近年、お墓に対する考え方が多様化し、それに伴いお墓のあり方も変化しています。従来の墓地に加え、新しい選択肢の一つとして注目されているのが「期間付墓地」です。従来の墓地は、一度購入すると永代にわたって使用することが一般的でした。しかし、期間付墓地は、あらかじめ決められた一定期間のみ使用できるという点が大きな特徴です。期間は墓地によって異なりますが、例えば20年間や30年間といった設定が多く見られます。期間満了後は、遺骨は墓地が指定する永代供養施設などに移されることになります。また、契約期間の延長が可能な場合や、希望すれば期間満了前に永代供養墓や納骨堂などへ移動することもできます。期間付墓地は、従来の永代使用の墓地と比較して、費用が抑えられるという大きなメリットがあります。また、後継ぎの有無に関わらず、将来にわたって子供や親族に負担をかけずに済むという点も魅力です。さらに、墓地の管理は基本的に管理者が行うため、自身で墓掃除や管理をする必要がなく、高齢の方でも安心できます。
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