
葬儀における斎主の役割と重要性
- 斎主とは神道において執り行われる葬儀、すなわち「葬場祭」や「告別式」において、中心となって儀式を進行していく神職のことを「斎主」と呼びます。仏式の葬儀で読経などを行う僧侶と同じように、神道の教えに基づいた儀式を滞りなく執り行うことが求められます。斎主は、一般的には故人やその遺族と縁の深い神社に仕える神職が務めます。これは、生前の故人と神様とのつながり、そして遺族と神様とのつながりを重視する神道の考え方に基づいています。しかし近年では、都市部への人口集中や核家族化の影響を受け、従来のように特定の神社との結びつきが薄れているケースも少なくありません。このような場合、葬儀社が紹介する神職が斎主を務めることも増えています。斎主は、葬儀において故人の魂を神様の世界へと導く大切な役割を担っています。そのため、遺族は斎主と共に心を込めて儀式に臨み、故人の冥福を祈ることが重要です。