教義

葬儀

宗旨と墓石:信仰を刻む

- 宗旨とは人が幸せに生きるための道、あるいは宇宙の真理や生命の根源など、目には見えないけれど確かに存在すると信じられているものを、長い時間をかけて体系的にまとめたものが宗教です。そして、それぞれの宗教には、その教えの基礎となる根本的な考え方が存在します。これを「宗旨」と呼びます。例えば、仏教では、開祖であるお釈迦さまが説いた苦しみから逃れるための教えや、悟りを開くための修行方法などが宗旨に当たります。キリスト教であれば、イエス・キリストの教えや、唯一絶対の神への信仰などが宗旨となります。宗旨は、それぞれの宗教が長い歴史の中で育んできた、その教えの根幹とも言えるでしょう。宗教は、時代や地域、人々の考え方によって変化してきました。しかし、宗旨は、その宗教の存在意義や価値観を示すものであり、時代を超えて大切に受け継がれてきました。お墓を建てる際に、「〇〇家先祖代々之墓」というように、家ごとに墓石を建てることが一般的ですが、近年では、宗教にとらわれず、自由な形式で故人を偲ぶ人が増えています。しかし、お墓を建てるということは、その土地の神様や仏様に故人をお守りいただくという意味合いも持ちます。そのため、先祖代々のお墓がある場合は、そのお墓が属する宗教の宗旨を理解しておくことが大切です。
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