提灯

葬儀

白張提灯:葬儀と新盆に灯すその意味

- 白張提灯とは白張提灯とは、その名の通り白い和紙を張った提灯のことを指します。私たちが普段目にし、提灯と聞いて思い浮かべるのは、おそらく祭りなどで使われる、赤や青、黄色といった鮮やかな色彩で彩られ、華やかな絵柄が描かれたものが多いでしょう。しかし、白張提灯はそれらの提灯とは全く異なり、白い和紙を用い、そこに一切の紋や絵柄を入れることなく仕上げられます。では、なぜ白張提灯は白い無地の和紙が使われているのでしょうか。それは、白という色が持つ「清浄さ」や「神聖さ」を表しているとされています。日本では古くから、白は神聖な色とされ、神事など特別な儀式に用いられてきました。そのため、故人を見送り、冥福を祈る葬儀の場においても、白張提灯が相応しいとされています。また、白張提灯には、故人の魂を迷わせることなく、あの世へと導くという意味も込められています。白という色は、光を反射する色であることから、故人の魂が迷うことなく、安らかに成仏できるようにと願いが込められているのです。このように、白張提灯は単なる照明としてではなく、故人を偲び、冥福を祈る心を込めて灯される、特別な意味を持つ提灯なのです。
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