
知っておきたい法要の基礎知識:初七日とは
- 初七日の意味人がこの世を去ってから七日目に行われる「初七日」。これは、故人があの世へと旅立つまでの道のりの上で、初めて迎える大切な節目となる日です。古くから日本では、人が亡くなると魂は三途の川を渡ると伝えられてきました。仏教の教えでは、初七日は故人がこの三途の川の岸辺にたどり着く日だと考えられています。生前の行いによって、その道のりは大きく変わるといわれています。善人は安全な橋を、軽い罪を重ねた人は流れの緩やかな浅瀬を、そして重い罪を犯した人は、流れの速く危険な深場を渡らなければならないとされています。初七日法要は、故人が無事に三途の川を渡り、安らかな来世へと旅立てるようにと、残された家族や親族が心を込めて祈りを捧げる大切な儀式なのです。法要では、僧侶にお経をあげてもらい、故人の冥福を祈ります。また、故人が生前好きだった食べ物や花をお供えし、故人を偲ぶ時間を持ちます。初七日は、ただ故人を悼むだけでなく、残された者が故人の冥福を祈り、そして自らの生き方を見つめ直す機会ともいえるでしょう。