
お墓を守る縁の下の力持ち、境界石
お墓参りに行った際、お墓の区画を囲むように設置されている石を見かけたことはありませんか? あれこそが「境界石」と呼ばれるものです。「境石」や「外柵」と呼ばれることもあり、お隣のお墓との境界を分かりやすく示す役割があります。境界石があることで、ひと目でお墓の区画を把握できるため、迷わずにお参りすることができます。また、お隣のお墓との間に適度な空間ができることで、周囲を気にすることなく、ゆったりとした気持ちでお参りができます。さらに、境界石は見た目だけでなく、災害時にも大切な役割を果たします。 万が一、地震などが発生し、墓石が傾いたり倒れたりするようなことがあっても、境界石が支えとなり、被害を最小限に抑える効果が期待できます。 このように、境界石は、お墓の区画を明確にするだけでなく、お参りする人の心の平穏を守り、さらには災害時の被害軽減にも貢献していると言えるでしょう。