
併修で負担軽減、心を込めた供養を
- 併修とは人が亡くなってから数年おきに迎える年忌法要。七回忌、十三回忌、三十三回忌と、故人を偲び、冥福を祈る大切な儀式ですが、年忌が重なると、遺族や親族の負担も大きくなってしまいます。特に、高齢化が進み、親族も高齢の方が多い現代では、準備や参列のための移動、費用など、負担感は少なくありません。そこで近年注目されているのが「併修」です。これは、複数の故人の年忌法要を同時期にまとめて執り行うことを指します。例えば、同じ年に、祖父の七回忌と祖母の二十三回忌が重なった場合、それぞれの法要を別々に行うのではなく、同日にまとめて行うことで、時間的、経済的な負担を軽減することができます。併修は、遺族や親族の負担を軽減するだけでなく、親族が一堂に会する貴重な機会にもなります。それぞれに故人を偲び、思い出話に花を咲かせることで、心のこもった供養に繋がるでしょう。また、法要後の会食なども、一度に行うことができるため、準備や片付けの手間も省けます。現代のライフスタイルや社会状況を考慮すると、併修は合理的で、時代に合った供養の形と言えるでしょう。大切なのは、形式にとらわれず、故人を偲び、冥福を祈る心を大切にすることです。