
仏壇の基本:具足の役割と種類
- 具足とは仏壇は、亡くなった方の魂を祀り、偲ぶための大切な場所です。そして、その仏壇に安置する仏具の中でも、特に基本となる道具のことを「具足」と呼びます。具足には、様々な種類がありますが、お仏壇の大きさに限りがある場合や、日常生活においては、「香炉」「燭台」「花立」の三つを飾ることが一般的です。香炉は、お線香を焚くためのものです。お線香の香りは、私たちを清めてくれるだけでなく、天に届き、あの世にいる故人への祈りとなります。燭台は、ろうそくを立てるためのものです。ろうそくの灯りは、私たちを導く光であると同時に、迷える霊を導く光ともされています。花立は、生花をお供えするためのものです。美しい花は、故人を偲ぶ心を表すとともに、その場を明るく華やかに彩ります。この三つを合わせて「三具足」と呼び、故人への想いを込めて、心を込めてお供えします。もちろん、三具足以外にも、仏飯器や茶湯器、りんやりん棒など、様々な仏具があります。ご自身の信仰の形態や、お仏壇の大きさ、そして故人への想いなどを考慮しながら、適切な具足を選びたいものです。