八足台

仏壇・仏具

葬儀における枕机の役割

- 枕机とは枕机とは、お葬式で故人の枕元に設置する台のことを指します。その名の通り、枕元に机を置くことから「枕机」と称されるようになりました。古くから日本各地で行われてきた慣習であり、故人を偲び、冥福を祈るための大切な役割を担っています。この枕机の上には、故人の愛用していた品々や、安らかな眠りを祈るための品々が供えられます。具体的には、生前に愛用していたお茶碗や湯呑み、書道道具、眼鏡などの身の回り品、あるいは趣味で集めていたコレクションなどが置かれることがあります。これらの品々は、故人の人となりを偲び、生前の思い出を語り継ぐための大切な役割を果たします。また、枕机には、線香やろうそくの火を灯し、その香煙によって故人の魂を慰め、邪気を祓うという意味合いも込められています。そして、故人が生前好んでいた花や果物、お菓子などを供えることで、あの世での空腹を満たし、穏やかに過ごせるようにとの願いが込められています。このように、枕机は単なる机ではなく、故人を偲び、冥福を祈るための様々な意味合いを持つ、大切な儀式の一つと言えるでしょう。
墓石

お墓を彩る水鉢:種類と役割、そして注意点

お墓に足を運ぶと、ほぼ間違いなく目にすることになる水鉢。これは、亡くなった方を偲ぶ際に水を供えるための大切な品であり、単なる装飾品ではありません。仏教の教えにおいて、水は清浄や生命力の象徴とされています。私たちが日々、水を飲んで生活しているように、あの世にいる故人も水を得ることで潤いを得て、安らかに過ごせると信じられているのです。お墓に水を供える行為は、故人の喉の渇きを癒すだけでなく、私たち自身の心を清め、故人への感謝の気持ちを表す意味も込められています。水鉢には、故人との繋がりを再確認し、心穏やかに故人を偲ぶことができるという意味が込められているのです。
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