
三十五日の本当の意味とは?
- 三十五日の意味三五日とは、仏教において、人が亡くなってから満35日目に行われる法要のことを指し、五七日や小練忌とも呼ばれます。故人が亡くなってから七日ごとに追善供養の法要を営むのが仏教の教えであり、初七日から始まり、二七日、三七日と続きます。そして、五七日である三十五日は、閻魔大王の最初の審判が下りる日として、特に重要な意味を持つとされています。この日には、閻魔大王が故人の生前の行いを審判し、その後の行き先が決められると信じられてきました。そのため、遺族は故人の冥福を祈り、少しでも良い審判が下されるようにと、特に丁寧な供養を行うことが重要視されます。地域によっては、三十五日の法要をもって忌明けとする場合もあります。これは、三十五日をもって故人が無事にあの世へと旅立ったと見なされるためです。しかし、すべての地域で三十五日を忌明けとするわけではなく、四十九日を忌明けとする地域も少なくありません。いずれにしても、三十五日は故人の冥福を祈り、生前の感謝の気持ちを伝える大切な機会であることに変わりはありません。