
繰り出し位牌:故人を偲ぶための特別な場所
- 繰り出し位牌とは繰り出し位牌とは、亡くなった方の魂を象徴する大切な位牌を納めるための、厨子に似た特別な仏具です。一般的な位牌とは異なり、屋根と扉が付いており、内部は奥行きを感じさせる構造になっています。扉を開くと、手前に設置されたスライド式の台座に位牌が安置されています。この台座は奥にスライドさせることができるため、位牌を手前に引き出して拝むことができます。一般的な位牌と比べて故人との距離が近くなるため、より身近に感じながら手を合わせることができます。繰り出し位牌は、その名の通り、位牌を「繰り出す」ことができる構造が最大の特徴です。従来の位牌は、仏壇に安置したまま拝むのが一般的でしたが、繰り出し位牌は、故人をより近くに感じながら供養したいという願いから生まれた新しい形の位牌と言えるでしょう。