
お仏壇のリンとキン:その音色の意味
私たちが普段何気なく行っているお仏壇へのお供え。そこには、「お霊供養(おりょうぐ)」という言葉が使われます。これは、ただ食べ物を置くだけではなく、仏様に心を込めて食事を差し上げ、共に時間を過ごすという意味合いが込められています。そして、お霊供養の際には、そっと手を合わせ、リンを鳴らします。澄み切ったリンの音色は、仏様への食事の時間と私たちの感謝の気持ちを伝える合図です。また、リンの音色には、私たちの心を落ち着かせ、日々の生活で生まれた様々な迷いや苦しみを洗い流してくれる力もあります。「鈴」という漢字が使われているように、リンの音が周囲に響き渡ることで、仏様の教えがより広く人々に届き、幸せが訪れるようにとの願いも込められています。