スラブ材

墓石

墓石の輝きの秘密:磨き板ができるまで

お墓は、亡くなった方を偲び、静かに語りかける大切な場所です。そして、そのお墓に佇む墓石の美しさは、石本来の輝きによって一層引き立てられます。この輝きの源となっているのが、磨き板と呼ばれるものです。磨き板は、墓石の原料となる石を丁寧に加工して作られますが、一体どのような工程を経て、あの美しい輝きが生まれるのでしょうか。まず、山から切り出された大きな原石を、墓石の形に合わせて大まかに切断します。この作業は、原石の形を整え、無駄な部分を削ぎ落としていく、いわば彫刻の第一歩といえます。次に、切断された石の表面を研磨機を使って滑らかに研磨していきます。この工程は、石の表面の凹凸をなくし、光沢を出すための重要な工程です。最後に、研磨された石の表面に、さらに細かい研磨剤を用いて磨きをかけ、鏡のような光沢を出していきます。この最終工程を経て、深く静かな輝きを放つ磨き板が完成するのです。こうして丹念に作られた磨き板は、その後、熟練の石工の手によって、故人への想いが込められた墓石へと姿を変えていきます。磨き上げられた墓石は、太陽の光を浴びて美しく輝き、訪れる人々の心を静かに癒してくれることでしょう。
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