くし型加工

- くし型加工とはお墓を選ぶ際、墓石のデザインは故人を偲ぶ大切な要素の一つです。墓石の形や彫刻、加工には様々な種類がありますが、その中でも「くし型加工」は、近年人気が高まっているデザインです。くし型加工とは、お墓の一番上の部分、「天場（てんば）」と呼ばれる場所に施される加工の一種です。その名の通り、半月型の櫛の歯のように、緩やかな曲線が連続して並ぶ形が特徴です。この加工を施すことで、墓石全体に柔らかく優しい印象を与えることができます。従来、日本の伝統的なお墓では、天場は四角く平らな形をしていることが一般的でした。しかし、近年では洋型の墓石が多く見られるようになり、それに伴ってくし型加工のような、曲線を活かしたデザインも人気を集めています。くし型加工は、洋型の墓石によく見られるデザインではありますが、和型の墓石にも合わせることができます。シンプルなデザインの和型の墓石に、くし型加工を施すことで、伝統的な雰囲気を残しつつも、どこか現代的な印象を与えることができます。お墓のデザインは、故人の人柄や、残された家族の想いを込めて選ぶものです。くし型加工は、その優しい曲線で、故人を偲び、穏やかに眠ってほしいという願いを表現するのにふさわしいデザインと言えるでしょう。