知っておきたい除住民票:その役割と取得
葬儀と墓石を知りたい
先生、『除住民票』って聞いたことあるけど、どういう時に使うの?
葬儀と墓石の研究家
よくぞ聞いてくれました!『除住民票』は、亡くなった人のことを確認する大切な書類なんだ。例えば、お葬式の後にする手続きで必要になることがあるんだよ。
葬儀と墓石を知りたい
へえー、そうなんだ。でも、どうして確認が必要なの?
葬儀と墓石の研究家
亡くなった方の銀行口座を解約したり、財産を相続したりする時、その方が本当に亡くなったのか、別人との取り違えがないかを確認するために必要になるんだ。
除住民票とは。
お葬式で使う「除住民票」という言葉は、住民票を消すことを意味します。引越しなどで、住んでいた市町村から新しい市町村へ移る手続きをしたり、亡くなったときに役所へ死亡届を出すと、その市町村に住んでいる人としての登録が消されます。この消された住民票のことを「除住民票」と呼びます。除住民票は、以前住んでいた場所の役所でもらうことができます。ただし、この記録はいつまでも残っているわけではなく、住民票から消されてから5年間だけ保管されます。それを過ぎると完全に消されてしまうため、役所でもらえなくなります。
住民票と除住民票の違い
– 住民票と除住民票は何が違う?
私たちは普段生活する中で、自分の住所を証明する書類が必要になることがあります。
そんな時に役立つのが住民票です。
住民票は、私たちが現在どこに住んでいるのかを証明してくれる大切な書類です。
では、除住民票とは一体何でしょうか?
除住民票は、過去にどこに住民登録をしていたのかを証明する書類です。
例えば、就職や結婚を機に違う街へ引っ越しをしたとします。
すると、以前住んでいた市町村からは住民登録が抹消されます。
この時、「この人は過去に、この市町村に住んでいましたよ」という記録が除住民票として残るのです。
住民票は現在の住所を証明するのに対し、除住民票は過去の住所を証明する、いわば「住民登録の履歴書」のようなものと言えるでしょう。
除住民票が必要になる場面としては、過去の住所を証明する必要がある手続きが挙げられます。
例えば、パスポートの申請や、過去の住民税の納付状況を確認する際などに必要となる場合があります。
項目 | 住民票 | 除住民票 |
---|---|---|
説明 | 現在どこに住んでいるのかを証明する書類 | 過去にどこに住民登録をしていたのかを証明する書類 |
用途 | 現在の住所を証明する必要がある手続き | 過去の住所を証明する必要がある手続き (例: パスポート申請、過去の住民税の納付状況確認など) |
除住民票が必要となる場面
– 除住民票が必要となる場面
除住民票は、故人の過去に在住していた事実を証明する書類です。故人が亡くなった後、遺産相続や年金手続きなどを行う際に必要となるケースがあります。
例えば、遺産相続を行う場合、相続人全員の戸籍謄本に加えて、故人の出生から死亡までの全ての住所地を証明する書類が必要となります。これは、故人が生前に所有していた財産を特定し、適切な相続手続きを進めるために必要な情報となるからです。
また、故人が受給していた年金の受給資格を証明するためにも、除住民票が必要となることがあります。年金は、原則として受給資格を満たす期間や住所地に応じて支給額が決定されます。そのため、過去の住所地を証明する除住民票は、年金の受給資格を判断する上で重要な資料となります。
このように、除住民票は故人の過去の住所を証明する重要な書類であり、様々な手続きにおいて必要となる場合があります。もしもの時のために、除住民票の取得方法や保管場所について、事前に確認しておくことが大切です。
場面 | 必要性 |
---|---|
遺産相続 | 相続人全員の戸籍謄本に加えて、故人の出生から死亡までの全ての住所地を証明する書類が必要となるため、故人が生前に所有していた財産を特定し、適切な相続手続きを進めるために必要。 |
年金手続き | 故人が受給していた年金の受給資格を証明するため、年金は、原則として受給資格を満たす期間や住所地に応じて支給額が決定されるため、過去の住所地を証明する除住民票は、年金の受給資格を判断する上で重要。 |
除住民票の取得方法
– 除住民票の取得方法
引っ越しなどで住民票を移した場合、元の住所地に住んでいたことを証明する書類が必要になることがあります。それが「除住民票」です。
除住民票は、以前住民票を置いていた市区町村役場でのみ取得できます。他の市区町村役場では発行できませんので、ご注意ください。
ご本人様以外でも、代理人による取得が可能です。ただし、その場合は委任状と代理人の方の本人確認書類が必要となりますので、事前に準備しておきましょう。委任状は各市区町村のホームページからダウンロードできる場合もあります。
除住民票の発行には、手数料がかかる場合があります。手数料は市区町村によって異なりますので、事前に確認しておくと安心です。
除住民票には、氏名や住所のほか、除籍となった年月日などが記載されます。必要な場合は、用途に合わせて発行してもらうようにしましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
取得場所 | 以前住民票を置いていた市区町村役場 |
代理人による取得 | 可能 (委任状と代理人の本人確認書類が必要) |
手数料 | 市区町村によって異なる |
記載内容 | 氏名、住所、除籍となった年月日など |
除住民票の保存期間
– 除住民票の保管期間について
かつて住んでいた場所を証明する書類として重要な除住民票ですが、その保管期間は法律で定められています。
除住民票は、住民票から削除された日から5年間という限られた期間のみ、市区町村役場で保管されます。これは、住民のプライバシーを守るため、そして、市区町村役場の事務処理をスムーズに行うための決まりです。
そのため、住宅ローンやパスポートの申請など、過去に住んでいた住所の証明が必要となる可能性がある場合は、早めに除住民票を取得しておくことが重要です。
もし、5年以上経過してしまったら、除住民票を取得することはできません。その場合は、戸籍に記載されている過去の住所を確認するなどの別の方法で、住所を証明する必要が出てきますので注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
除住民票の保管期間 | 住民票から削除された日から5年間 |
保管期間後の取得 | 不可 |
保管期間の理由 |
|
保管期間経過後の住所証明 | 戸籍に記載されている過去の住所の確認など |
除住民票と戸籍
– 除住民票と戸籍
私たちは生活していく上で、さまざまな手続きに証明書が必要になります。
その中でも、「除住民票」と「戸籍」は混同しやすいものです。
どちらも私たちの個人情報に関わる重要な書類ですが、その役割は大きく異なります。
除住民票は、過去に住民登録をしていた事実を証明する書類です。
引っ越しなどで住所が変わっても、以前住んでいた市区町村に申請すれば発行してもらえます。
過去の住所を証明する必要がある場合、例えば賃貸契約やローン審査などで必要となることがあります。
一方、戸籍は、家族関係や出生、婚姻、死亡といった身分事項を記録した公的な書類です。
戸籍には、氏名、生年月日、性別、父母との続柄などが記載され、私たちは皆、必ずどこかの戸籍に記載されています。
結婚や離婚、出生や死亡といった人生のイベントがあると、戸籍の内容が更新されます。
保管場所も異なり、除住民票は過去の住所地の市区町村役場で保管されますが、戸籍は本籍地の市区町村役所で管理されています。
このように、除住民票と戸籍は異なる役割と保管場所を持つため、目的に応じて使い分けるようにしましょう。
項目 | 除住民票 | 戸籍 |
---|---|---|
定義 | 過去の住民登録の事実を証明する書類 | 家族関係や出生、婚姻、死亡といった身分事項を記録した公的な書類 |
発行場所 | 過去の住所地の市区町村役所 | 本籍地の市区町村役所 |
必要な場合 | 賃貸契約、ローン審査など、過去の住所の証明が必要な場合 | 結婚、離婚、出生、死亡などの手続き |
保管場所 | 過去の住所地の市区町村役所 | 本籍地の市区町村役所 |