
墓石の基礎知識:種類と最近の傾向
- 墓石とはお墓参りに行くと、必ず目にするのが墓石です。 墓石とは、墓地に建てられた石造りの建造物のことを指します。一般的には、お墓全体を指すのではなく、土台となる外柵や納骨室などを除いた、地上に姿を現す上部構造のことをいいます。墓石に使われる石は、主に花崗岩や安山岩などが一般的です。これらの石は、硬くて風化しにくいため、長い年月を経てもその姿を保つことができます。また、加工がしやすいため、様々な形にデザインすることができます。墓石の形や彫刻は、時代や地域、宗教などによって大きく異なります。日本では、江戸時代以降に現在のような和型の墓石が一般的になりました。和型の墓石は、大きく分けて「竿石」「上台」「中台」「下台」の4つの部分で構成されています。竿石には故人の名前や没年月日、戒名などが刻まれます。最近では、洋型の墓石やデザイン墓石など、従来の形式にとらわれない自由な発想の墓石も増えてきました。 墓石は、故人を偲び、その記憶を後世に伝えるための大切な役割を担っています。そのため、残された家族や親族が、故人の人柄や生きた証を表現する場として、墓石の形や彫刻、 inscription にはそれぞれ想いが込められているのです。