お墓の継承と六親等の関係

お墓の継承と六親等の関係

親族の範囲、六親等とは

– 親族の範囲、六親等とは

親族の範囲を示す際に、「六親等」という言葉が使われることがあります。これは、自分を中心とした場合、どこまでが親族とみなされるのかを表す尺度の一つです。

具体的には、自分から数えて6世代離れた人までが六親等に含まれます。

例えば、自分から見て、
* 兄弟姉妹の子供は甥や姪、
* その子供が甥や姪の子供、
* さらにその子供がまた甥や姪の子供、
* そしてまたその子供が甥や姪の子供、
* さらにその子供が甥や姪の子供
となりますが、この最後の子供が六親等にあたる「玄姪孫（てつそん）」にあたります。

また、反対に、
* 自分の子供がいて、
* その子供にも子供がいて、
* さらにその子供にも子供がいて、
* そしてまたその子供にも子供がいて、
* さらにその子供にも子供がいて、
* 最後にその子供に子供ができたとします。
この最後の子供が六親等にあたる「昆孫（こんそん）」にあたります。

現代社会において、このような遠い親族とのつながりを意識することは少なくなっているかもしれません。しかし、お墓の継承などを考える際には、この六親等という範囲が重要な意味を持つ場合がありますので、覚えておくと良いでしょう。

お墓の継承における六親等の重要性

日本では古くから、亡くなった方を弔い、そのご遺骨を納めたお墓を代々受け継いでいくという伝統的な慣習があります。しかし、近年の少子高齢化や核家族化の進展に伴い、お墓の継承が難しくなるケースが増加しています。

このような状況を受けて、多くの民間霊園では、お墓の継承者を六親等以内の血縁者にまで広げて認めるケースが一般的となっています。六親等とは、自分から見て、祖父母の祖父母、つまりはとこまでの血縁関係を指します。

従来のように、直系の子孫がいなくても、はとこまでの比較的遠い親戚であれば、お墓の継承を認められる可能性があるということです。この制度によって、お墓を管理し、先祖代々のご供養を続けていくという大切な伝統が守られています。

お墓の継承は、単に石碑や土地を受け継ぐだけではありません。そこには、 ancestorsへの感謝の気持ちと、命のつながりを実感する大切な意味が込められています。六親等という制度は、このような精神的な繋がりを未来へと繋いでいくための、現代社会における一つの知恵と言えるでしょう。

主な親等の関係

– 主な親等の関係

「六親等」という言葉は耳にしても、具体的に誰がどの親等に当たるのか、すぐに思い浮かばない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここでは主な親等の関係について、分かりやすく整理してご紹介します。

まず、私たち自身のすぐ隣に位置する、最も近い関係である「1親等」には、-父母と子供-が挙げられます。この関係は、家族の核となる最も基本的な関係と言えるでしょう。

次に、「2親等」には、-兄弟姉妹、孫、祖父母-が含まれます。同じ両親から生まれた兄弟姉妹はもちろん、自分の子どもから見た祖父母も、2親等の関係にあたります。

さらに、「3親等」になると、-叔父や叔母、甥や姪-が該当します。父母の兄弟姉妹や、兄弟姉妹の子どもなど、少し範囲が広がっていきます。

そして、「4親等」には、-従兄弟や従姉妹-が含まれます。叔父や叔母の子どもにあたる従兄弟姉妹は、私たちにとって、同じ血筋を分かつ親族の一員となります。

このように、親等をたどっていくことで、自分と親族との関係性を整理し、より深く理解することができます。

まとめ

お墓の継承を考える上で、「六親等」という言葉は避けては通れません。
普段の生活で、それほど遠い親戚と連絡を取り合ったり、関係性を意識したりすることは少ないかもしれません。しかしながら、代々受け継がれてきたお墓を守るためには、自分を中心とした親族の繋がりを把握し、協力体制を築くことが非常に重要になります。
お墓は、単なる故人を弔う場所ではなく、家族の歴史を刻み、未来へと繋いでいく大切な場所です。
継承問題をスムーズに解決するためにも、日頃から親族間でコミュニケーションをとり、互いの考えを共有しておくことが大切と言えるでしょう。