お墓と消費税の関係
葬儀と墓石を知りたい
先生、「お墓消費税」って聞いたことありますか?お墓にも消費税がかかるんですか?
葬儀と墓石の研究家
お墓消費税という言葉は、最近よく聞くようになったね。実際には「お墓消費税」という税金があるわけじゃないんだ。お墓を建てる時や、お墓の管理料などにかかる消費税のことを、そう呼んでいるんだよ。
葬儀と墓石を知りたい
そうなんですね。じゃあ、お墓を買う時にも消費税がかかるんですか?
葬儀と墓石の研究家
その通り!お墓も、車や家と同じように消費税の対象になるんだ。だから、お墓の購入費用が高くなれば、消費税の額も大きくなるんだよ。
お墓消費税とは。
「お墓消費税」という言葉は、お墓の購入にも影響する消費税のことを指しています。2019年(平成31年)10月からは、この消費税が10%に引き上げられる予定です。消費税は、家や車など高額なものを買う時に特に大きな負担となりますが、お墓も例外ではありません。しかし、お墓は一度建ててしまえば、その後は相続税がかかることもなく、子や孫、その先の世代まで使い続けることができます。
お墓にかかる消費税
人生の最後を飾る大切な場所であるお墓。しかし、お墓を建てる際には墓石代や工事費など、様々な費用がかかります。これらの費用には、2019年10月より10%の消費税が課税されることになりました。
お墓は決して安い買い物ではありません。そのため、これまでと比較して消費税の影響が大きくなってしまうことは、皆様にとって大きな負担となるでしょう。例えば、300万円のお墓を購入する場合、消費税率が8%のときは24万円でしたが、10%になると30万円と、6万円も負担が増えてしまいます。
もし現在お墓の購入を検討されているのであれば、消費税増税前に購入を検討することも、賢い選択の一つといえるでしょう。増税前に購入することで、その分の費用を抑え、他の用途に充てることができます。
しかし、お墓は故人との最後の別れを惜しみ、思い出を語り継ぐための大切な場所です。価格だけで判断するのではなく、墓地の環境や石材、そしてご自身の想いと予算などを総合的に考慮し、納得のいく選択をしてください。
項目 | 消費税8% | 消費税10% | 差額 |
---|---|---|---|
300万円のお墓の場合 | 24万円 | 30万円 | 6万円 |
消費税増税の影響
– 消費税増税の影響
2019年10月、それまで8%だった消費税率が10%に引き上げられました。日々の生活で様々なものが値上がりしたことを覚えている方も多いでしょう。実はこの消費税増税、お墓の購入費用にも影響を与えているのです。
例として、100万円のお墓の購入を考えてみましょう。消費税率が8%の時は消費税額は8万円でしたが、10%になると10万円に増加します。つまり、消費税率が2%上がっただけで、2万円も負担が増えてしまうのです。
「たかが2万円」と感じるかもしれません。しかし、お墓はそもそも高額な買い物です。元々の価格が高いだけに、消費税率の増加が及ぼす影響も無視できません。特に、予算が限られている場合、この差額は大きな負担となる可能性があります。
お墓の購入を検討する際は、消費税も考慮した資金計画を立てることが重要と言えるでしょう。
消費税率 | 消費税額 |
---|---|
8% | 8万円 |
10% | 10万円 |
お墓は相続税の対象外
お墓は、一度建てれば代々受け継がれていくものです。そして、子々孫々まで使い続けることができるという永続性だけでなく、相続税の対象外という大きなメリットも持ち合わせています。
一般的に、家や土地、貴金属、現金預貯金といった高額な資産は相続税の対象となります。しかし、お墓はこれらの資産とは異なり、非課税財産に分類されるため、相続時に税金が課される心配がありません。
そのため、生前にあらかじめお墓を購入しておくことは、相続時に発生する税金対策として有効な手段と言えるでしょう。また、相続税の負担を軽減できるだけでなく、残された家族が慌ててお墓を探す必要もなくなるため、精神的な負担軽減にも繋がります。
ただし、お墓に付随する永代使用料や管理料などは相続税の対象となる場合があるので注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | – 代々受け継ぐことが可能 – 相続税の対象外 |
相続税対象資産 | 家、土地、貴金属、現金預貯金など |
お墓の分類 | 非課税財産 |
生前購入のメリット | – 相続税対策 – 残された家族の精神的負担軽減 |
注意点 | 永代使用料や管理料などは相続税の対象となる場合あり |
生前購入のメリット
– 生前購入のメリット
お墓は、突然の別れにより悲しみに暮れる中で、慌ただしく準備しなければならないものではありません。
愛する人とゆっくりと時間をかけて、納得のいくものを選びたいと願うのは当然のことです。
生前に購入する大きなメリットは、時間に余裕を持って、落ち着いてお墓を選ぶことができる点にあります。
石材の種類やデザイン、墓地の環境など、様々な選択肢の中から、ご自身やご家族の想いに寄り添う、最適なものを選ぶことができます。
また、費用や設計など、お墓に関することを家族と事前に話し合っておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
費用の負担やデザインに関する意見の違いなど、事前に話し合っておくことで、家族間のトラブルを未然に防ぎ、安心して供養を続けることができます。
さらに、生前に購入することで、相続対策にもなります。
お墓は相続財産の一部となるため、生前に購入しておくことで、相続税の節税対策になる場合もあります。
人生の締めくくりについて、前向きに考えることは、残された家族への思いやりと言えるでしょう。
メリット | 内容 |
---|---|
時間の余裕 | 悲しみに暮れることなく、落ち着いてお墓を選ぶことができる。石材の種類やデザイン、墓地の環境など、様々な選択肢から最適なものを選ぶことができる。 |
家族との話し合い | 費用や設計など、お墓に関することを家族と事前に話し合っておくことで、後々のトラブルを防ぐことができる。 |
相続対策 | お墓は相続財産の一部となるため、生前に購入しておくことで、相続税の節税対策になる場合もある。 |
まとめ
– お墓の購入と税金
お墓は人生の最期を迎える場所として、また、故人を偲び、子孫に受け継いでいく大切な場所として、古くから日本では重要な役割を担ってきました。
しかしながら、お墓の購入には高額な費用がかかるため、二の足を踏んでしまう方も少なくないでしょう。
お墓の購入に際しては、消費税と相続税について理解しておくことが大切です。
まず、お墓の購入には消費税がかかります。
これは、墓石や墓地使用料などが「動産の譲渡」とみなされるためです。
そのため、消費税率が上昇すると、お墓の購入費用全体も増加することになります。
一方で、お墓は相続税の対象外となります。
これは、お墓が「祭祀財産」に該当し、民法第897条によって祭祀主宰者に承継されるためです。
つまり、相続税対策として、生前に自身のお墓を建てることは有効な手段となりえます。
このように、お墓の購入には、高額な費用がかかる一方で、相続税対策になるといった側面もあります。
消費税増税の可能性も踏まえ、余裕を持った計画と準備を進めることが重要です。
税金 | お墓の購入への影響 | 備考 |
---|---|---|
消費税 | 課税対象 (墓石、墓地使用料など) |
消費税率上昇に伴い、お墓の購入費用も増加 |
相続税 | 非課税対象 | お墓は「祭祀財産」に該当し、相続税の対象外 生前にお墓を建てることは相続税対策として有効 |