仏壇の向き:本山中心説とは?
葬儀と墓石を知りたい
先生、「本山中心説」って、仏壇を置く方角を決める考え方のひとつって聞いたんですけど、どういうものですか?
葬儀と墓石の研究家
いい質問ですね。仏壇は、ご先祖様や故人を偲ぶ大切な場所です。「本山中心説」は、その仏壇を置く方角として、自分が信仰する宗派の本山がある方向に向けて置くという考え方のことですよ。
葬儀と墓石を知りたい
へえー、そうなんですね!でも、なんで本山の方向に置くことが良いとされているんですか?
葬儀と墓石の研究家
それは、本山を心の拠り所とし、常に故人やご先祖様と心を通わせるという意味合いがあるからです。また、お仏壇を長く大切に守るためには、直射日光が長時間当たる場所は避けるなど、環境面にも配慮することが大切です。
本山中心説とは。
お葬式で使われる言葉に「本山中心説」というものがあります。これは、仏壇を置くのに良いとされている方角の考え方の一つです。自分の属している宗派の本山がある方角に向けてお参りできるように仏壇を置くというものです。また、お仏壇を長く良い状態に保つためには、太陽の光が長い時間当たる場所は避けるなど、置く場所の環境にも気を配ることが大切です。
仏壇の設置場所
– 仏壇の設置場所故人を偲ぶにふさわしい場所とは仏壇は、ただ家具を置くように設置するのではなく、故人やご先祖様を敬い、心を込めてお祀りする大切な場所です。そのため、設置場所にはふさわしい方角や環境があるとされています。仏壇の向き一つとっても、様々な考え方や言い伝えがあり、家族や地域によって異なる場合もあります。今回は、数ある考え方の中から「本山中心説」と呼ばれるものについて詳しく解説していきます。-# 本山中心説とは?「本山中心説」とは、自分が信仰している宗派のお寺の本堂にむかって仏壇を安置する考え方です。故人やご先祖様は、仏様のお導きによって極楽浄土へと向かうとされており、本山はその道しるべとなる場所と考えられています。そのため、本山の方角に向けて仏壇を置くことで、故人やご先祖様が迷うことなく、安らかに過ごせるとされています。-# 本山の方角がわからない場合は?しかし、現代の住宅事情では、必ずしも本山の方角に仏壇を置くことが難しい場合もあります。その場合は、無理に本山の方角にこだわるのではなく、以下の点を考慮して、可能な限り落ち着いてお祀りできる場所を選びましょう。* 東か南向きが好ましいとされています。* 静かで清潔な場所を選びましょう。* 直射日光や湿気は避けるようにしましょう。* テレビやオーディオなどの近くに置くのは避けましょう。仏壇の設置場所は、それぞれの家庭の環境や考え方によって異なります。大切なのは、故人やご先祖様への感謝の気持ちを忘れずに、心を込めてお祀りすることです。
設置場所の考え方 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
本山中心説 | 信仰している宗派のお寺の本堂に向けて設置する。故人やご先祖様が迷うことなく、安らかに過ごせると信じられている。 | 現代の住宅事情では難しい場合もある。 |
本山中心説以外 | 東か南向きが良い。静かで清潔な場所を選ぶ。直射日光や湿気は避ける。テレビやオーディオなどの近くに置くのは避ける。 | それぞれの家庭の環境や考え方によって設置場所は異なる。 |
本山中心説とは
– 本山中心説とは
仏壇を置く際、どちらの方角に向ければ良いのか迷うことはありませんか?日本では古くから、太陽の動きや方角を重要視してきたこともあり、仏壇の向きにも様々な考え方があります。その中でも「本山中心説」は、比較的新しい考え方と言われています。
本山中心説とは、自分が信仰する宗派の本山がある方角に向けて仏壇を設置するという考え方です。例えば、浄土真宗本願寺派の門徒であれば、本山である西本願寺(京都府京都市)の方角に向けて仏壇を安置します。
では、なぜ本山の方角を向けることが大切なのでしょうか。それは、本山がその宗派の教えの中心地であり、いわば心の拠り所となる場所だからです。毎日手を合わせる仏壇を本山の方角に向けることで、より強い信仰心を持って祈りを捧げることができると考えられています。また、目には見えない本山とのご縁や繋がりを感じ、より深い信仰心を得られるという側面もあるでしょう。
もちろん、住宅事情などから必ずしも本山の方角に仏壇を置けない場合もあるでしょう。その場合は無理をせず、朝日の当たる明るく清浄な場所を選ぶことが大切です。
考え方 | 内容 | 理由 |
---|---|---|
本山中心説 | 信仰する宗派の本山がある方角に向けて仏壇を設置する |
|
本山中心説が難しい場合 | 朝日の当たる明るく清浄な場所に設置する | – |
本山の方角の調べ方
– 本山の方角ってどうやって調べたらいいの?
お墓参りに行くと手を合わせる「本山」。
どの方角にあるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、本山の方角の調べ方について詳しくご紹介します。
まず初めに、自分が信仰している宗派の本山がどこにあるのかを把握することが大切です。
菩提寺がある方は、お寺に直接問い合わせるのが確実でしょう。
お寺の歴史や由緒とともに、本山の方角や距離についても詳しく教えていただけます。
インターネットや書籍でも調べることはできますが、情報が古くなっている場合もあるため注意が必要です。
お仏壇を扱っているお店に相談してみるのも良いでしょう。
仏事に関する専門的な知識を持ったスタッフが、親身になって教えてくれます。
本山の方角が分かれば、自宅からの方角を調べてみましょう。
地図や方位磁針を活用したり、スマートフォンアプリを利用するのも便利です。
毎日手を合わせる際に、本山の方角を意識することで、より一層心が落ち着くかもしれませんね。
環境面への配慮も忘れずに
お墓を建てる際には、土地の方角も大切ですが、年月を経ても美しい状態を保つためには、環境への配慮も欠かせません。
墓石は、常に雨風にさらされ、強い日差しを浴び続けるため、材質によっては劣化が避けられません。特に、直射日光が長時間当たる場所は、墓石の変色や退色を早める原因となります。また、石材内部の水分が膨張し、ひび割れを起こす可能性もあります。設置場所を選ぶ際は、日陰になる時間帯なども考慮すると良いでしょう。
湿気も墓石の大敵です。湿気が多い場所では、コケやカビが発生しやすくなり、墓石の美観を損ねるだけでなく、劣化を促進させてしまいます。風通しが悪く、湿気がこもりやすい場所は避け、水はけの良い場所を選びましょう。
近年では、環境保護の観点から、自然石ではなく、人工石を選ぶ方も増えています。人工石は、天然石に比べて耐久性が高く、環境負荷も低いというメリットがあります。環境への影響も考慮しながら、墓石の材質を選びたいものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
土地の方角 | 重要 |
環境への配慮 | 重要 |
直射日光 | 変色・退色・ひび割れの原因となるため、日陰になる時間帯も考慮する |
湿気 | コケやカビの発生原因となるため、水はけの良い場所を選ぶ |
墓石の材質 | 自然石だけでなく、耐久性が高く環境負荷の低い人工石も選択肢 |
まとめ
仏壇をどこに置くかということは、地域や家庭によって考え方が異なるため、一概に決まったルールはありません。お寺を中心とした考え方もあれば、家の構造や方角を優先する考え方もあります。
今回ご紹介した「本山中心説」は、あくまでも様々な考え方の中の一つです。これは、信仰するお寺の教えを大切にし、そのお寺のある方角に向けて手を合わせることで、より一層心がこもると考えられているからです。しかし、これは絶対に守らなければならないというわけではありません。
仏壇は、故人との繋がりを感じ、手を合わせるための大切な場所です。そのため、家族みんなが落ち着いて手を合わせることができ、故人を偲ぶのにふさわしい場所を選ぶことが重要です。
今回ご紹介した内容を参考に、それぞれの家庭にとって最適な場所を見つけてみてください。