三七日とは？服装や香典の相場、意味や由来を解説

三七日とは？服装や香典の相場、意味や由来を解説

三七日の概要

– 三七日の概要仏教では、人がこの世を去ってから四十九日間は「中陰（ちゅういん）」と呼ばれ、故人が迷うことなく極楽浄土へと旅立てるよう、七日ごとに閻魔大王による裁きが行われるとされています。そして、この四十九日間に行われる七回の法要を七七日忌といい、故人の冥福を祈り、善行を積み重ねることであの世での幸福を願う、大切な儀式です。

三七日は、この七七日忌の一つであり、故人が亡くなってから二十一日目にあたる日に営まれます。この日までには、忌明けとなる四十九日の準備が本格化し、僧侶や親族への御礼状の準備、お布施などの検討も必要となります。

三七日の法要は、僧侶を自宅に招くか、寺院で行われます。法要後は、参列者で故人を偲びながら食事を共にするのが一般的です。

尚、地域や宗派によっては、三七日の法要を行わない場合や、異なる風習がある場合もございますので、事前に菩提寺などに確認することをお勧めいたします。

三七日の意味

– 三七日の意味三七日とは、仏教の教えに基づき、故人が亡くなってから七日ごとに営まれる法要のうち、四十九日（七七日）に至るまでの七日ごとの節目を指します。この期間は、故人があの世で無事に過ごせるよう、遺族や親族が故人の冥福を祈り、供養する大切な時間とされています。中でも三七日は、故人の生前の行いを振り返り、仏の教えに照らし合わせて反省する重要な機会とされています。人は誰しも、生きていく中で過ちを犯してしまうものです。三七日は、故人の犯した罪や過ちを悔い改め、仏様の慈悲によって少しでも罪が軽くなるようにと、遺族一同が心を込めて祈りを捧げます。また、三七日は、残された遺族にとっても、深い悲しみと向き合いながら、少しずつ現実を受け入れていくための大切な時間となります。故人の思い出を語り合い、共に過ごした日々を偲びながら、少しずつ心の整理をつけていく期間と言えるでしょう。このように、三七日は、故人と遺族双方にとって、死と向き合い、魂の安寧を願うための大切な意味を持つ期間なのです。

三七日の法要

– 三七日の法要

三七日の法要は、故人の死後二十七日目に行われる仏式の法要です。

一般的に、三七日の法要は遺族のみで行われます。葬儀の際に僧侶による読経は済ませていることが多いので、三七日では、自宅の仏壇の前に遺族が集まり、故人を偲びます。

法要の流れとしては、まず、仏壇に故人の遺影を飾り、花や果物、故人が生前好きだった食べ物などを供えます。そして、線香を焚き、合掌し、読経を行います。読経は、事前に録音されたものを使用したり、家族で経本を見ながら読んだりします。

読経後には、焼香を行い、故人に感謝の気持ちを伝えます。三七日は、故人があの世とこの世を行き来する期間であるとされ、故人の冥福を祈り、安らかな旅立ちを願う大切な法要です。

なお、地域や宗派によっては、三七日の法要に僧侶を招き、読経や法話をいただく場合もあります。また、法要後に会食を行う場合もありますが、近年では簡素に行うことが増えています。

三七日の服装

– 三七日の服装について三七日は、故人が亡くなってからちょうど七日毎に行われる法要のうち、七回目の法要にあたります。一般的に、故人と特に縁の深かった親族だけで営まれることが多いでしょう。

三七日の法要に参列する場合、服装は、喪服を着用するのが基本です。しかし、三七日は近親者のみで営まれるケースが多く、必ずしも喪服である必要はありません。

遺族は引き続き喪服を着用し、親族や親しい友人は、平服ではなく、略式喪服を着用するなど、状況に応じて判断すると良いでしょう。

略式喪服とは、地味な色のスーツやワンピースなど、光沢のない素材で落ち着いたデザインのものを指します。

服装に迷う場合は、事前に喪主や年長者に相談するのが良いでしょう。

また、地域や宗派によって、服装の慣習が異なる場合もあるため、注意が必要です。

三七日は、故人の冥福を祈り、遺族を慰める大切な法要です。服装のマナーを守り、故人を偲びましょう。

三七日の香典

– 三七日の香典故人を偲び、冥福を祈る仏式の法要である三七日。この日には、改めて故人との別れを惜しみ、遺族を慰めるために弔問に訪れることがあります。その際、香典を持参するのが一般的ですが、金額や表書きなど、迷う点も多いのではないでしょうか。三七日の香典の相場は、地域や故人との関係性によって異なります。 一般的に、血縁関係が近い場合は1万円、友人や知人の場合は3千円から5千円程度が目安となります。故人がお世話になった方や、特に親しい間柄であった場合は、この限りではありません。香典袋の表書きは、仏式の場合「御香典」または「御霊前」と表します。表書きは薄墨の筆ペンか、黒の万年筆を用いて丁寧に書きましょう。ボールペンやサインペンは避けましょう。最近では、香典の代わりに供花や供物を贈るケースも増えています。特に、遠方から弔問に訪れる場合や、既に葬儀に参列している場合は、香典ではなく、故人が好きだったものや、遺族の気持ちを慰めるような品物を贈るのも良いでしょう。迷った場合は、事前に喪主や年長者に相談するのが良いでしょう。 その地域の慣習や、遺族の意向を尊重することが大切です。三七日は、故人を偲び、遺族を支える大切な機会です。故人への想いを込めて、心を尽くして弔意を表しましょう。