葬儀場選びの基礎知識：斎場とは

葬儀場選びの基礎知識：斎場とは

葬儀と墓石を知りたい

先生、「斎場」って、お葬式をする場所っていうのはなんとなくわかるんですけど、具体的にどういう場所なんですか？

葬儀と墓石の研究家

良い質問だね。「斎場」は、お葬式である通夜や葬儀・告別式を行うための場所のことを指すよ。最近では火葬場が一緒になっていることも多いので、火葬までを全て同じ場所で行うことができるんだ。

葬儀と墓石を知りたい

なるほど。じゃあ、斎場に行けば、お葬式の全部ができるってことですか？

葬儀と墓石の研究家

そうだよ。斎場には、式を行う場所だけでなく、休憩できる場所や、待合室なんかも用意されていることが多いんだ。

斎場とは。

お葬式で使われる言葉「斎場」は、お葬式の時に使う式を行う場所のことです。主に、お通夜やお葬式が行われます。火葬場が一緒になっている施設の場合は、そのまま骨を焼くところまで、一つの場所で全て行うことができます。施設によって違いますが、式を行う場所や休憩する場所、待合室などが一緒になっていることが多いです。

斎場の役割

– 斎場の役割

斎場は、故人との最後のお別れを惜しみ、安らかな旅立ちを願うための大切な儀式である葬儀を行うための施設です。

一般的には、故人とのお別れの時間を過ごす通夜と、最後の別れを告げる葬儀・告別式といった一連の儀式が執り行われます。近年では、これらの儀式をまとめて一日で行う一日葬を選ぶケースも増えています。

斎場では、これらの儀式を行うための空間を提供するだけでなく、故人との最後の時間をゆっくりと過ごせるよう、様々な設備やサービスが用意されています。

例えば、遺族や親族が宿泊できる部屋や、食事を提供する設備、参列者のための待合室などが備わっていることが一般的です。また、宗教者への謝礼や供花の注文など、葬儀に関する様々な手続きを代行してくれる場合もあります。

ただし、宗教や宗派によって式の進め方や作法が異なるため、斎場を選ぶ際には、希望する形式に対応しているかどうかの確認が重要です。特定の宗教や宗派に対応した設備や、経験豊富なスタッフがいるかどうかも確認しておくとよいでしょう。

斎場は、故人との最後の時間を過ごす大切な場所であると同時に、残された者が悲しみを癒やし、新たな一歩を踏み出すための場でもあります。

項目	内容
役割	– 故人との最後のお別れ、安らかな旅立ちを願うための葬儀を行う施設 – 故人との最後のお別れ、残された者の悲しみを癒やし、新たな一歩を踏み出すための場
主な儀式	– 通夜 – 葬儀・告別式 – 一日葬
設備・サービス例	– 遺族や親族が宿泊できる部屋 – 食事提供設備 – 参列者のための待合室 – 宗教者への謝礼や供花の注文など、葬儀に関する様々な手続きの代行
斎場選びのポイント	– 希望する形式に対応しているか – 特定の宗教や宗派に対応した設備や、経験豊富なスタッフがいるか

斎場の設備とサービス

– 斎場の設備とサービス

斎場は、故人との最後のお別れをするための大切な場所です。単に通夜や葬儀を行う場所としてだけでなく、遺族や参列者の心を支えるための様々な設備やサービスが充実しています。

まず、斎場の基本的な設備として、遺体を安置する部屋があります。ここは、故人を一時的に安置し、近親者がお別れをするための静謐な空間です。また、通夜や葬儀を行うための式場は、参列者の人数や宗教・宗派に合わせて、適切な広さと設備を備えた部屋が用意されています。

さらに、僧侶や神職者が控えるための部屋や、遺族や親族が宿泊できる部屋なども、多くの斎場で完備されています。遠方からの参列者や、高齢の遺族にとっては、これらの設備は大変ありがたいものです。

斎場のサービスは、施設の提供にとどまりません。食事の手配や返礼品の準備など、葬儀に付随する様々なサービスを提供している斎場も多いです。例えば、通夜振る舞いや葬儀後の精進料理などを、希望に合わせたメニューで用意してくれるサービスや、香典返しや供物の販売、返礼品の発送手続きなどを代行してくれるサービスなどがあります。

また、葬儀後の手続きに関する相談に乗ってくれる斎場もあります。相続や年金、お墓のことなど、様々な不安や疑問を専門家に相談することで、遺族は安心して葬儀後の手続きを進めることができます。

このように、斎場は、故人との最期の時間を大切に過ごせるよう、そして遺族が安心して葬儀を執り行えるよう、様々な配慮がなされた施設と言えます。

項目	内容
基本設備	・遺体安置室・式場（通夜・葬儀）・僧侶・神職者控室・遺族・親族宿泊施設
付帯サービス	・食事の手配（通夜振る舞い、精進料理など）・返礼品の準備、発送代行・葬儀後の手続き相談

火葬場併設型の斎場

近年、火葬場を併設した斎場が増加傾向にあります。従来の葬儀では、通夜や葬儀を行う斎場と、火葬を行う火葬場が別々の場所にあることが一般的でした。そのため、故人を棺に乗せて別の場所へと移動する必要があり、遺族にとって大きな負担となっていました。

しかし、火葬場併設型の斎場であれば、通夜から葬儀、そして火葬までを同じ場所で行うことが可能です。移動の負担が軽減されるだけでなく、移動にかかる時間も短縮できるため、時間的にも余裕が生まれます。こうした利便性の高さから、近年多くの遺族から支持を集めています。

さらに、火葬場併設型を選ぶことで、費用を抑えられるというメリットもあります。別々の施設を利用する場合に比べて、移動費や棺の搬送費などがかからないため、葬儀全体のコストを削減できるのです。

このように、火葬場併設型の斎場は、遺族の負担を軽減し、時間や費用を抑えながら、心を込めて故人を見送ることができるという点で、大きなメリットがあると言えるでしょう。

項目	従来の斎場	火葬場併設型斎場
移動	斎場と火葬場間を移動する必要がある	移動不要
時間	移動に時間がかかる	時間短縮が可能
費用	移動費や棺の搬送費などがかかる	費用を抑えられる
その他	–	遺族の負担軽減、時間や費用を抑えながら故人を見送ることができる

斎場選びのポイント

大切な方を亡くされたご家族にとって、葬儀は故人との最後のお別れを告げる大切な儀式です。そして、その葬儀を行う場所となる斎場は、厳粛な儀式にふさわしい雰囲気と、ご遺族や参列者にとって安心できる環境であることが求められます。斎場の選択は、葬儀全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。しかし、いざ斎場を選ぼうとしても、何を基準に選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

斎場選びには、立地条件や費用、収容人数、宗教・宗派への対応など、様々な要素を考慮する必要があります。交通の便が良い場所にあるのか、駐車場は十分に確保されているのかといった利便性は、参列される方々の負担を軽減する上で重要な要素です。また、葬儀の規模に合った広さであるか、宗教や宗派による特別な設備が必要かどうかも事前に確認が必要です。

さらに、近年では、従来型の斎場の他に、ホテルやレストランなどを利用した自由度の高い葬儀も増えています。費用を抑えたい、故人の好きだった場所で送ってあげたいなど、ご遺族の希望に沿った選択肢も広がっています。

故人との最後のお別れを悔いのないものにするためにも、事前に複数の斎場を比較検討し、ご遺族の希望や状況に最適な場所を選ぶことが大切です。

項目	詳細
斎場の重要性	– 故人との最後のお別れを告げる厳粛な儀式にふさわしい雰囲気と、遺族や参列者にとって安心できる環境であることが重要。 – 葬儀全体の印象を左右する。
斎場選びのポイント	– 立地条件（交通の便、駐車場の有無） – 費用 – 収容人数 – 宗教・宗派への対応 – その他（設備、サービスなど）
最近の傾向	– 従来型の斎場の他に、ホテルやレストランなどを利用した自由度の高い葬儀も増加。
斎場選びのアドバイス	– 事前に複数の斎場を比較検討し、遺族の希望や状況に最適な場所を選ぶ。