知っておきたい用語：霊安室

知っておきたい用語：霊安室

霊安室とは

– 霊安室とは病院や警察署、斎場といった施設内には、亡くなられた方を火葬までの間、一時的に安置しておくための専用の部屋が設けられています。これが「霊安室」と呼ばれる部屋で、ご遺族が葬儀の準備や関係者への連絡など、落ち着いて次の行動に移るまでの間、故人様を安置しておくことができる場所です。「遺体安置所」と呼ばれることもあります。霊安室には、故人様を丁寧に扱えるよう、いくつかの配慮がなされています。まず、周囲の喧騒から離れた場所に設置されることで、静かで落ち着いた環境が保たれています。また、室内は清潔に保たれており、故人様を安置する台には、白布が掛けられます。ご遺族が対面しやすいよう、顔の周りには白い枕が置かれ、顔色が悪くならないよう、顔には白い布が掛けられることもあります。さらに、故人様が生前信仰していた宗教や宗派に配慮し、仏教であれば枕元に線香や香炉が置かれたり、キリスト教であれば十字架が置かれたりすることもあります。霊安室は、故人様を一時的に安置する場所であると同時に、ご遺族が心静かに最後の別れを惜しむことができる大切な場所とも言えます。

霊安室の役割

霊安室は、故人様が安らかに永眠へと旅立つまでの間、そのお身体を適切な環境で保管するための大切な場所です。ご遺族にとっては、突然の別れに際し、深い悲しみの中で葬儀の準備を進めなければならない、精神的に大変な時期です。霊安室は、ご遺族が落ち着いて故人様と最後のお別れを準備するための時間と空間を提供する役割も担っています。

病院で息を引き取られた場合など、ご遺族が駆けつけるまで、あるいは葬儀社の手配が整うまで、故人様を一時的に安置しておく場所としても霊安室は利用されます。葬儀社によっては、自社の施設内に霊安室を設け、ご遺族の希望に応じて、火葬までの数日間、故人様を安置しておくことも可能です。

霊安室は、ただ単に故人様を保管する場所ではなく、ご遺族が故人様との最後の時間を共有し、深い悲しみと向き合いながら、少しずつ心の整理をつけていくための大切な場所と言えるでしょう。

霊安室の環境

ご家族が亡くなられた後、葬儀までの間、故人様を安置する場所として霊安室があります。霊安室は、故人様を丁重にお守りし、ご遺族が心穏やかに最後のお別れができるよう、様々な配慮がなされた空間です。

まず、故人様のお身体の状態が変化しにくいよう、室温と湿度は常に適切に管理されています。そのため、ご遺族は安心して故人様と対面することができます。また、ご遺族が落ち着いて故人様とのお別れの時を過ごせるよう、霊安室は常に清潔に保たれ、静寂で穏やかな雰囲気が保たれています。

宗教や宗派によっては、故人様を安置する際に、宗派独自の飾り付けを施したり、特別な儀式を行ったりする場合があります。そのため、霊安室を使用する際には、事前に葬儀社に相談し、必要な準備や対応について確認しておくことが大切です。葬儀社は、ご遺族の希望に寄り添い、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

霊安室の使用について

– 霊安室の使用について

ご逝去に伴い、葬儀までの間、故人様を安置させて頂く場所として霊安室がございます。霊安室とは、葬儀場や火葬場、病院などに設けられた安置専用の施設です。

霊安室の使用は、施設や状況によって費用が発生する場合があります。 公営の施設では比較的安価で利用できる場合が多いですが、民間の施設や、病院に併設された施設では、費用が割高になる傾向があります。また、利用時間や、故人様を搬送する距離によっても費用が変わることがありますので、事前に葬儀社にご確認いただくことをお勧めいたします。

霊安室は、面会時間や持ち込み可能なものなど、施設ごとにルールが定められていることが一般的です。一般的に、飲食物や生花の持ち込みは制限されていることが多いです。

最近では、病院に併設された葬儀場など、霊安室を備えた施設も増えています。病院から別の施設に故人様を搬送する必要がないため、ご遺族様にとって身体的、精神的、そして経済的な負担を軽減できるというメリットがあります。

霊安室の利用を検討される際は、費用やルール、アクセスなどを考慮し、ご遺族様にとって最適な場所をお選びください。