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神社を守る人々:神職の役割と位階

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神社を守る人々:神職の役割と位階

葬儀と墓石を知りたい

先生、葬式に神主さんがいる時があるけど、なんでいるんですか? お葬式はお寺さんのお仕事じゃないんですか?

葬儀と墓石の研究家

いい質問だね!日本では昔から仏教だけでなく、神道という宗教も信仰されているんだ。神主さんは神道の儀式を行う人で、お葬式でも神道のやり方で行う場合は神主さんが儀式を執り行うんだよ。

葬儀と墓石を知りたい

へえー、そうなんですね。じゃあ、仏教のお葬式とお寺さんが関係しているように、神道のお葬式と神主さんは関係しているんですね!

葬儀と墓石の研究家

その通り!よくわかったね!ちなみに、神道ではお葬式の事を「葬儀」ではなく「神葬祭」と言うんだよ。

神職とは。

お葬式で「神職」という言葉を見かけることがありますが、これは神社や神道に関わる方の総称を指します。例えば、宮司や神主、禰宜といった方々が挙げられます。これらの神職の方々は、多くの場合、神社本庁という組織から「段」という資格を与えられています。「段」には、直階から浄階まで五つの位があり、上の位に就くほど、格式の高い神社を管理できるようになります。

神聖な場所を守る人

神聖な場所を守る人

神社は、古来より日本人の心の拠り所として、自然と神への畏敬の念が息づく神聖な場所です。その神聖な場所を守り、人々と神様との間を取り持つ大切な役割を担っているのが「神職」です。
神職は、日々神社で神様への奉仕を行い、神聖な空間を保つために心を尽くしています。毎朝の境内清掃、神前に供える供物の準備、そして祝詞を奏上し、神様と人々との間を繋ぐ神事を執り行います。
また、人生の節目に訪れる人々に対して、祈祷やお祓いを行い、神様の御加護を祈願します。七五三詣りでは子供の成長を祝い、結婚式では夫婦の永遠の絆を誓い、そして葬儀では故人の魂を神様に送る儀式を執り行います。
さらに、神職は神社の歴史や伝統、神道の教えを人々に伝える役割も担っています。古くから伝わる神話を語り継ぎ、神事の意味や神社に込められた願いを分かりやすく解説することで、人々の心を癒し、生きる指針を示してくれるのです。
このように、神職は神聖な場所を守るだけでなく、日本の伝統文化を継承し、人々の心の支えとなる重要な役割を担っています。

役割 内容
神への奉仕と神社の維持 – 境内清掃
– 供物の準備
– 祝詞奏上
– 神事の執行
人々への祈祷と儀式 – 祈祷やお祓い
– 七五三詣り
– 結婚式
– 葬儀
伝統文化の継承と心の支え – 神社の歴史や伝統、神道の教えを伝える
– 神話を語り継ぐ
– 神事の意味や神社に込められた願いを解説

神職の様々な呼び名

神職の様々な呼び名

神社で神様に仕える人を総称して「神職」と呼びますが、その役割や立場は多岐にわたり、それに伴い様々な呼び名が存在します。

最も一般的に知られているのは「宮司」でしょう。宮司は、神社における責任者であり、神職を統括する立場にあります。神社全体の運営を担い、祭祀の際には中心的な役割を果たします。

「神主」も広く知られた呼び名ですが、これは特定の役職ではなく、神職全体を指す場合に用いられます。

「禰宜(ねぎ)」は、宮司を補佐し、祭祀や事務など、神社の様々な業務を執り行う神職です。神社によっては、「権禰宜(ごんねぎ)」や「副禰宜」といった役職が置かれることもあります。

その他にも、「祝詞(のりと)奏上」を専門に行う「祝(はふり)」、「雅楽」の演奏を担う「伶人(れいじん)」、神様の御前に奉納する舞を舞う「巫女(みこ)」など、それぞれの役割に応じた呼び名があります。

このように、神職には様々な呼び名が存在し、それぞれが神社において重要な役割を担っています。

役割・立場 呼び名
神社の責任者、神職を統括 宮司
神職全体を指す場合に用いる 神主
宮司を補佐、祭祀や事務など 禰宜(ねぎ)
権禰宜(ごんねぎ)
副禰宜
祝詞(のりと)奏上を専門 祝(はふり)
雅楽の演奏を担う 伶人(れいじん)
神様の御前に奉納する舞を舞う 巫女(みこ)

「段」が示すもの

「段」が示すもの

神社で日々、神様に仕えている神職の中には、「段」という資格を持つ方が多くいらっしゃいます。これは、神社本庁が定める神職の経験や知識、能力を測る尺度となるものです。
「段」には、下の位から順に、直階、権正階、正階、明階、浄階という五つの位が設けられています。神職は、それぞれの段階で求められる職務を経験し、知識や能力を高めながら、長い年月をかけて上の位を目指します
位の低い直階や権正階は、主に神社の日常的な祭祀や事務を補佐する役割を担います。経験を積んで正階になると、一人前の神職として認められ、祭祀を主導したり、神社の運営に関わったりするなど、より重要な役割を任されるようになります
さらに、明階や浄階になると、豊富な経験と高い見識を持つ指導者として、複数の神社を統括したり、後継者を育成したりするなど、神社界全体に貢献する立場となります。このように、「段」は、神職としての成長過程を示すと同時に、神社における役割や責任の大きさを表す指標として、重要な意味を持っているのです。

段位 役割
直階・権正階 祭祀や事務の補佐
正階 祭祀の主導、神社運営への関与
明階・浄階 複数神社の統括、後継者育成

神職の仕事内容

神職の仕事内容

神社で日々神様に仕えている神職ですが、その仕事内容は、一般的にイメージされるよりも多岐に渡ります。

もちろん、神事や祭典を執り行うことは神職の最も重要な職務の一つです。古来より伝わる儀式にのっとり、厳粛な雰囲気の中で祈祷や祝詞奏上を行い、人々の幸せや地域の安寧を祈ります。

しかしながら、神職の仕事はそれだけにとどまりません。神社の境内を常に清浄に保つため、毎日の清掃や境内の植木の剪定などの維持管理も欠かせません。また、参拝者一人ひとりに丁寧に対応し、御朱印やお守りなどの授与品を授与することも大切な仕事です。

さらに、神職は地域の行事や祭礼にも積極的に参加し、地域の人々と共に神輿を担いだり、祭りの運営に携わったりします。これは、地域社会との結びつきを深め、伝統文化を継承していく上で重要な役割を担っています。

このように、神職は神様と人々とを繋ぐ存在として、目に見える仕事から、目には見えない仕事まで、多岐に渡る務めを果たしているのです。

業務内容 詳細
神事・祭典の執り行い 祈祷や祝詞奏上を行い、人々の幸せや地域の安寧を祈る
境内維持管理 毎日の清掃や境内の植木の剪定など
参拝者対応 参拝者一人ひとりに丁寧に対応し、御朱印やお守りなどの授与品を授与する
地域行事への参加 地域の人々と共に神輿を担いだり、祭りの運営に携わる

神職になるには

神職になるには

日本の伝統的な宗教である神道において、神職は神社で祭祀を司る重要な役割を担っています。神様と人とを繋ぐ神聖な職務である神職になるためには、厳しい修行と研鑽が必要です。

神職になるためには、大きく分けて二つの道があります。一つは、大学で神道に関する学科を卒業する道です。神道について体系的に学び、専門知識を深めます。もう一つは、神社本庁が認定する養成機関で所定の課程を修了する道です。これらの機関では、神道の教義や歴史、祭祀の作法など、神職に必要な知識や技能を実践的に学ぶことができます。

いずれの道を選んだとしても、その後は実際に神社に奉職し、実務経験を積みながら、神職としての知識や技能を磨いていくことになります。先輩神職の指導を受けながら、日々、祭祀や神事の補助を行い、神様への奉仕の心を育んでいきます。

神職になるための道のりは長く、容易ではありません。しかし、神様と人々を繋ぐ大切な役割を担うという誇りと責任感を持って、日々精進を重ねていくことが大切です。

神職になるための道 詳細
大学で学ぶ 神道に関する学科で体系的な知識を深める
養成機関で学ぶ 神社本庁が認定する機関で、神職に必要な知識や技能を実践的に学ぶ
神社で実務経験を積む 先輩神職の指導を受けながら、祭祀や神事の補助を行い、神様への奉仕の心を育む
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