お墓選びの基礎知識:区画って?
葬儀と墓石を知りたい
先生、「区画」って霊園の説明でよく聞くんですけど、どういう意味ですか?
葬儀と墓石の研究家
良い質問だね。「区画」は、霊園の中にある、それぞれのお墓を建てるための場所のことだよ。例えるなら、学校の運動場をたくさんの区画に区切って、それぞれの場所にクラスがテントを張ると想像してみて。このテント一つ一つが、お墓に当たるんだ。
葬儀と墓石を知りたい
なるほど!運動場の区画みたいな感じですね。でも、それぞれの区画で何か違いはあるんですか?
葬儀と墓石の研究家
そう、そこが大事なんだ。区画によって広さや、日当たり、水道に近い場所かどうかなど、色々な条件が違うんだ。だから、場所によって値段も違ってくるんだよ。
区画とは。
お墓がある場所を「霊園」といいますが、その霊園の中で、一つ一つのお墓のために区切られた場所のことを「区画」といいます。
この「区画」は、場所を示すために「側」「列」「番」といった言葉と一緒に使われます。例えば、「東側3列5番」といえば、東側の3列目の5番目にある区画のことを指します。
区画の広さは、場所によって異なり、広さや方角によって、永代使用料が変わってくることが多いです。
お墓の区画を選ぶ際には、日当たりや水場への近さ、水はけの良さなどが考慮されます。お墓参りのしやすさを重視する方が多いようです。
実際に区画を選ぶ際には、「縁起の良い数字が良い」「お墓から家の方角が見えるようにしたい」「車を降りてすぐの場所が良い」「人通りが少ない静かな場所が良い」といった理由で選ばれる方もいます。
お墓の住所、区画とは
お墓参りの際、広大な霊園の中で目的のお墓を探すのは大変なことです。まるで、住所のない家に迷い込んでしまったかのよう。しかし、ご安心ください。お墓にも住所のように場所を特定するための「区画」というものが存在します。
区画とは、霊園内のお墓のスペースを区切った一つ一つのことです。分かりやすく言うと、地図で例えると、霊園全体が市区町村だとすると、区画は町名のようなイメージです。そして、この町名にあたる区画の中に、さらに番地のように細かく場所が区切られています。
区画内は、「側」「列」「番」の3つの要素で特定します。「側」は、通路を挟んで右側か左側かを表し、「列」は通路から奥に向かって何列目かを表します。そして「番」は、その列の中で左から何番目かを表します。
例えば、「5側6列8番」とあれば、5番目の通路の右側、通路から6列目に入った左から8番目のお墓ということになります。このように、区画と側・列・番を組み合わせることで、広大な霊園内でも目的のお墓に迷うことなくたどり着くことができるのです。
要素 | 説明 |
---|---|
区画 | 霊園内のお墓のスペース。市区町村のようなもの。 |
側 | 通路を挟んで右側か左側か (例: 5側) |
列 | 通路から奥に向かって何列目か (例: 6列) |
番 | その列の中で左から何番目か (例: 8番) |
区画の広さと向き
お墓を建てる区画は、広さと向きによって、雰囲気も価格も大きく変わってきます。
区画の広さは、霊園や場所によって様々です。 一般的に、面積が広い区画ほど永代使用料が高くなります。これは、広い区画にはより大きなお墓を建てたり、多くの家族が眠るスペースを確保したりすることができるためです。
区画の向きも、重要な要素です。 日当たりの良い南向きの区画は、明るく開放的な印象を与え、人気が高い傾向にあります。そのため、価格も高めに設定されていることが多いです。一方、東向きや西向きの区画は、午前中または午後に日差しが差し込むため、穏やかな雰囲気となります。価格は、南向きと比較すると比較的抑えられている傾向があります。
このように、区画の広さと向きは、お墓の価格だけでなく、雰囲気にも影響を与えるため、お墓選びにおいて重要な要素となります。予算や希望するお墓のイメージなどを考慮しながら、最適な区画を選びましょう。
要素 | 広さ | 向き |
---|---|---|
特徴 | 面積が広いほど高額になる傾向 広い区画は、大きなお墓を建てたり、多くの家族が眠るスペースを確保したりできる。 |
南向きは日当たりが良く人気で価格も高い。 東西向きは穏やかな雰囲気で、価格は南向きより比較的抑えめ。 |
価格 | 高い | 南向きが高く、東西向きが比較的安い |
雰囲気 | – | 南向き:明るく開放的 東西向き:穏やか |
区画選びのポイント
– 区画選びのポイント
お墓を建てる際に、まず最初に決めなければならないのが区画です。広さや形、価格も大切ですが、永年にわたって故人をお偲びし、お参りをする場所だからこそ、後悔のない区画選びが重要です。
区画選びで最も大切なのは、お墓参りのしやすさです。ご自身がご高齢になられた時や、足の不自由な方がお参りに行かれる場合なども想定して、無理なくお参りできる場所を選びましょう。
具体的には、日当たりや水はけが良いかどうかを確認しましょう。日当たりが良いと、お墓は乾燥しやすく、コケやカビの発生を抑えることができます。また、水はけが良い場所は、雨が降っても水が溜まらず、お墓の劣化を防ぐことができます。
また、水場や手桶が近くにあるかどうかも重要なポイントです。お墓参りの際に、花を活けたり、墓石を洗ったりする際に便利です。
さらに、駐車場からの距離も考慮しましょう。特に、お年寄りや足の不自由な方がいる場合は、駐車場から近い区画を選ぶと、お墓参りにかかる負担を軽減できます。
そして、周りの環境にも気を配りましょう。静かで落ち着いた雰囲気の区画を選ぶと、故人を偲び、穏やかな気持ちでお参りすることができます。
これらのポイントを踏まえ、ご自身やご家族にとって最適な区画を選びましょう。
ポイント | 詳細 |
---|---|
お墓参りのしやすさ | 年齢を重ねても無理なくお参りできる場所を選ぶ |
日当たり | 良い場所だと、お墓が乾燥しやすく、コケやカビの発生を抑えることができる |
水はけ | 良い場所だと、雨が降っても水が溜まらず、お墓の劣化を防ぐことができる |
水場や手桶の有無 | 花を活けたり、墓石を洗ったりする際に便利 |
駐車場からの距離 | 近い場所だと、お年寄りや足の不自由な方でも負担が少ない |
周りの環境 | 静かで落ち着いた雰囲気がおすすめ |
区画選びは希望も考慮
お墓を建てる際にまず考えなければならないのが、墓地の区画選びです。利便性はもちろんですが、故人の希望や遺族の想いを反映できるかどうかも重要なポイントとなります。
例えば、生前に故人が希望していた場所や、縁起を担いで故人が好きだった数字の区画を選ぶ方もいらっしゃいます。また、風水に基づいて吉方位とされる方角や、遺族にとって管理しやすい場所を選ぶ方もいます。
お墓は故人にとっての永遠の住処であり、遺族にとっては心の拠り所となる大切な場所です。そのため、後悔のないよう、時間をかけてじっくりと検討することが重要です。石材店や霊園の担当者に相談しながら、希望に合った区画を選びましょう。
また、近年では、従来の墓石に加えて、樹木葬や海洋散骨など、多様な埋葬方法も増えてきています。それぞれのメリットやデメリット、費用などを比較検討し、故人の希望や遺族の想いに寄り添った選択をすることが大切です。
ポイント | 詳細 |
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墓地の区画選び | 利便性に加え、故人の希望や遺族の想いを反映することが重要 – 故人の希望する場所、縁起を担いだ数字の区画 – 風水に基づいた吉方位、遺族にとって管理しやすい場所 |
検討時間 | 後悔のないよう、時間をかけてじっくりと検討することが重要 石材店や霊園の担当者に相談 |
埋葬方法 | 従来の墓石に加え、樹木葬や海洋散骨など多様な方法から選択可能 それぞれのメリット・デメリット、費用を比較検討し、故人と遺族の想いに寄り添う |